細い髪の毛にブリーチするときの注意点は?

近年の女性は、髪の毛を染めることが当たり前のように若い学生さんからご年配まで幅広い年齢層で染められています。

髪の毛を染めるのは白髪染めという概念はなくなり、髪の毛を染めるのはオシャレの一貫として黒い髪を明るく染めることが多くなってきました。白髪染めも色のバリエーションが豊富になってきて黒くするだけの白髪染めではなくなりました。

今ではブリーチをして髪の毛の色を抜いてから、髪の毛の色をガラリと変化させて楽しんでいる人も多くなりました。

そして染めるカラー剤が市販でも豊富に販売されセルフカラーでする人も多くなり、また美容室でヘアカラーを楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。

今ヘアカラーをしていてあなたの髪の状態はどうですか?綺麗に髪の毛はツヤがありますか?

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どちらにしても髪の毛には負担がかかりますので、せっかく染めた髪の毛を綺麗な状態で維持できるようにケアをすることが大切です。

ヘアカラーをして素敵な髪!と言われるような髪にしていけるよう、毛染めに対してのメリットデメリットを知っておきましょう!

白髪染めとおしゃれ染めの違いは?

【こんにちは。美容歴35年2万人以上のお客様に接してきた美髪アドバイザー・美容コンサルタントの森久美子(@morikumikonoie)です】[/voice] 髪の毛を染める白髪染めとおしゃれ染めは、何が違うのでしょう?

昔の日本での髪の毛を染めるというのは、お歯黒式のカラー剤が初めて白髪を染めるもので1剤(単色)で染めていたそうです。

そこから随分な進化をし途中酸性カラーが生まれ、更にヘアカラー剤に明るくする成分のカラー剤やブラウンなど微妙な暗めの染毛料が多く含まれているカラー剤など用途に合わせられるように分かれてきました。

白髪染めもおしゃれ染めも必ずブリーチ剤になる過酸化水素を使用して染めます。

実際は髪の毛を染めることで白髪染めもおしゃれ染めもそれほど材料自体は違わないのです。が、ではなぜ白髪染め、おしゃれ染めと分けて染めているのでしょう?

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白髪染め、おしゃれ染めのそれぞれの働きの違いとは?

白髪染め・・・白髪を黒く又は暗い色にしたい、染料の含有量が多く染毛力が高い

おしゃれ染め・・・黒髪を明るくしたい、色を抜くためブリーチ力が強い、白髪には染まりにくい

と、サロンでも薬剤を変えています。

白髪ぼかしをしたい人は、白髪がそれほど無い方に適している、もしくは白髪の無い髪の毛には、おしゃれ染めが良いという分け方が分かりやすいでしょう。

過酸化水素には、たんぱく質を変質させてしまう働きがあるため、髪の毛の主成分であるたんぱく質がもろくなりそのために髪の毛が痛みやすくなってしまうのです。明るくするカラー剤には過酸化水素が多く含まれるので傷みも激しくなってしまいまうので、染めるときは髪の毛の状態をしっかり見極めることが大切です。

お客様の中には白髪が目立ち始めると、髪の毛の色を全部抜いて白髪と同じになれば楽よね・・・と言われる方がいます。面白い発想ですがそれは日本人の黒髪では白やシルバーに染めるということは、簡単ではないです。

日本人の髪の色の中の色素であるメラニンという色素がたくさんありそれを薬剤で壊して色を抜くということが難しいのです。

もちろん、最近ではブリーチをしてから、青や赤やグリーンなどハッキリした色を入れるファッションカラーが流行っているので、ブリーチで抜くことで髪の色に変化をつけられることはできますが、ダメージは大きいです。

では、ヘアカラー(毛染め)はどのように染まるのでしょう?

染める薬剤は、白髪染めもおしゃれ染めも基本的に成分は同じに作られています。1剤は、酸化染料とアルカリ剤、2剤に酸化剤である過酸化水素が入っています。

それぞれの働きは、アルカリ剤には、キューティクルを開いて薬剤をコルテックスという髪の毛の中まで浸透させる働きがあります。

このコルテックスにはメラニン色素が含まれています。2剤の過酸化水素によって化学反応をさせ、酸素を発生させてメラニン色素を分解することで、髪の毛の色を抜きます。抜いていると同時に酸化染料を発色させます。

その発色が髪の色として色が定着するのです。

おしゃれ染めでたくさんある白髪を染めても、染毛力(染める色の入り方)が弱いため白髪に色が入りにくいため白髪に明るめのカラー剤は浮いてしまいます。

たくさんの白髪がある場合は白髪染めで染毛力の強いカラー剤を選び、色のトーンは日本人の黒髪を「5」トーンだとしたら「7」トーンまでが限界でしょう。

白髪があるけど、髪は黒い色よりあか抜けた髪の色にしたいという希望する方は多くいらっしゃいます。その場合白髪染めではなくおしゃれ染めで大丈夫です。

染毛力が少なくても黒髪の量が多いので明るい色で染めることによって白髪は周りの髪に馴染んでくれるので違和感は感じないはずです。

また、綺麗に白髪も染まるのは「7」トーンまでなので、そのトーンで色味の赤系、アッシュ系、マット系などで色で遊ぶことはできますので、美容師さんに相談してみると良いでしょう。

但し市販のカラー剤は、染毛剤の1剤、2剤の比率が美容室と違い、また染毛力も市販のほうが強く色も濃くなり髪への負担も大きいので、毎回市販で染めることはあまりおすすめできません。どうしても急用で美容室に行けないという応急処置として使ってみるくらいが良いと思います。

外国人風に金髪にしたいけど・・・

黒髪の日本人からすると外国人の柔らかな金髪ヘアに憧れますよね。金髪だけでなく柔らかく見えるアッシュ系の透明感のある髪にも憧れている人も多いようです。

今のヘアカラー剤は、昔の毛染めの薬剤と違い色が幅広く選べるようになり、明るさも12トーン(見た目14トーン)まで明るくできるくらいまでになっています。

そして昔は日本人のような黒髪を明るくするとオレンジっぽくなってしまい赤みが残ることがあり、せっかく明るい色にしてもすぐ赤みが出てしまうカラー剤でした。が、今では美容室ではメーカーの研究やプロの調合によって赤みを消しながら明るい色に染められるようになりました。

そう考えるとおしゃれ染めで髪の毛を色々変化を出すことができ、ファッションと共に幅広いコーディネートができるようになっておしゃれも髪の毛もファッションとして楽しくなって嬉しいですよね。

ただ、金髪までまたはシルバーの色にしたい・・というとこれはとても難しく、2剤の過酸化水素が薬事法で日本ではある程度の強さ(6%)までしか髪の毛の色を抜くことしかできないので、その6%という脱色は限界があるのです。

アメリカやヨーロッパでは、日本より強い(12%~18%)2剤を使うことができるのですが、外国人の髪の毛は元々暗い色を作るメラニン色素が少ないため、明るくしやすいということが言えるのです。

日本人がもし金髪にしたいという時は、とても危険なので注意しなければいけません。

髪の毛を明るくする一番の方法が「ブリーチ」です。街でよく見かける透明感のあるアッシュ系や金髪にしている人もブリーチをしてから色(赤や青、グリーンなど)を作っている場合があります。

ブリーチで髪の毛に色を付けるのではなく、ブリーチそのものは「色を抜く」ことを言います。ブリーチによって黒髪のメラニン色素を壊して髪の毛を明るくするための薬剤です。

ですので、ブリーチはあくまでも髪の中のメラニンを壊してどんどん抜いて明るい色にしていくのです。

じゃ、金髪にするのって簡単じゃない?と、安易な考えになっていませんか?

ブリーチは美容師でベテランでもとても慎重に緊張感を持って技術を行うくらい危険で大変な作業なのです。それは何故かというと・・・

ブリーチでの注意点

①ブリーチは回数を重ねすぎると髪の毛が溶けてなくなってしまいます。

②熱に反応するため地肌にブリーチが付くと頭皮に近い根元がすごく明るくなり毛先のほうはそこまで明るくならないです。ですのでブリーチの塗布をする技術は極めて重要です。

③ブリーチを初めてするときは傷んだな・・・と思う程度ですが3回以上行うと髪の毛の主成分のたんぱく質が抜けて行ってしまい極端に傷んでしまい最終的には切れ毛から抜け毛が増え、弱った部分は髪の毛が溶けてなくなってしまいます。

このようにブリーチには普通のカラー剤と違った注意点があるのです。とはいっても髪の色を明るくしてみたい、という人がいらっしゃると思います。

明るくしたい髪の髪質も重要です。髪質は細いですか?太い?それともくせっ毛ですか?

細い髪の毛の人は比較的色が抜けやすいのでブリーチの回数も少なく金髪にしやすいでしょう。

ただし、細い髪にブリーチをすると髪の毛が切れやすいのでとても注意が必要です。

特に体温に近い所は、熱が伝わりやすく反応が早いため、毛先より根元に近いところが早く抜けてしまいます。

その為細い髪の人は、細心の注意が必要だということです。

太い髪質はしっかりとメラニンも多くありますので何度も回数を重ねることになってしまいます。

くせっ毛の人の場合は、乾燥毛の場合が多いのでブリーチをすると更にパサパサに乾燥してしまうので、ブリーチをするときは慎重にしましょう。

そして”自分で”ブリーチはしないほうが良い!”ということです。

自分でブリーチをして失敗した人いるのではないでしょうか?

ムラになったり、切れてしまったり、パサついて髪の毛がゴワゴワになってしまったり・・・最悪ですよね。

ぜひ、プロの手でおしゃれを楽しんでほしいです。

そして、透明感のアッシュ系の外国人風にするには、ある程度のブリーチをしてから染める場合(ダブルカラーという場合があります)は、染めた後の髪の毛へのケアをしっかりして、保湿もしっかりすることで長く色を楽しめると思います。

サロンを選ぶときは、ブリーチが得意で自分のしてみたい髪の色やヘアスタイルをしているお客様が出入りしているサロンを選ぶと良いかと思います。

明るく髪の毛を染めた後のケア方法

髪の毛を明るくする・・・ということは同時に髪の毛が乾燥し髪の栄養分がほとんどなくなるということと同じです。

髪の毛を明るくすればするほど髪の毛はぱさぱさしませんか?この状態になっているということが、髪の毛に必要な潤いや栄養がなくなってしまったと言えるのです。ですので、ダメージ毛になってしまった後はケアをすることがとても大切です。

美容室で染めた場合も、今のヘアカラー剤は昔よりもずいぶん成分が良くなり染めれば染めるほどツヤの出るカラー剤が出ています。が、染めることは同じで髪の毛の成分であるたんぱく質を分解してしまいます。

ただし、明るい色で染めれば染めるほどツヤは出ますが脱色している力は強いので暗めのカラー剤よりダメージ毛になりやすいのです。

今のサロンで使用するカラー剤が染めてもツヤがでるという理由は、カラー剤の中の染料の中にマクロな小ささでトリートメントとなる素材が入っていることで色を発色させつつトリートメントがキューティクルを閉じ込めてツヤを出しています。

また、最近はサロンでブリーチをする頻度(お客様が多くなった)が多く、そのため美容師側は、髪の色が抜けたダメージ毛をどのようにケアしていくか?と研究していることも増えてきました。

ただ、一度でも染めたり、もちろんブリーチをしているという髪の毛であれば自分自身でのケアもしておかなければ、髪の毛はどんどんダメージが酷くなってしまいます。

そのため自宅でのセルフケアを必ずするようにしましょう!

染めた後色が定着させるために、1日は髪を洗わないほうが良いでしょう。染めた後の髪の毛への色の定着を安定させるためです。

そして髪を洗う時の洗い方が大切です。髪の毛を染めた髪はとてもデリケートな状態です。そしてせっかく染めたカラーが洗い方によって色落ちをしてしまうこともあるので、髪の毛を労わりながら洗いましょう。

ーヘアカラーをした後のシャンプーの仕方ー

・お湯はぬるめの温度でシャンプーします。熱いお湯を髪の毛に充ててしまうと負担がかかってしまい傷みやすい状態なので気を付けます。

・髪の毛をゴシゴシと洗わないようにします。髪の毛同士の摩擦をさせないようにたっぷりの泡で髪を包むように頭皮を洗うようにしましょう。

・シャンプー剤は洗浄力の強いものは避けましょう。髪に優しいアミノ酸系のシャンプーか、もしくは今はヘアカラー専用シャンプーというものが出ています。これは色を長持ちさせる効果と髪の毛への負担を減らす効果もあります。

・タオルドライをしますが、染めたばかりの時は白いタオルに色が落ちて付く場合があるので注意しましょう。

・シャンプー後はドライヤーで乾かしましょう。実はドライヤーを上手く使うことによって髪の毛のキューティクルを綺麗にすることができます。始めに温風で80%~90%乾かした後冷風で仕上げに乾かすとキューティクルがきれいに閉じるのでツヤのある髪の毛に仕上がります。

・ドライヤーで乾かす時は乾きにくい首筋や後頭部から始めます。毛先は早く乾くので最後にしましょう。

・キューティクルの保護として乾かす前でも良いですし乾かした後でも良いですが、保湿用の洗い流さないトリートメントを付けておくと更に効果的です。

濡れた時は浸透性の良い乳液タイプの洗い流さないトリートメントをつけておくと良いですし、乾かした後は軽めのオイル系トリートメントを付けてキューティクルを保護して保湿することができます。

髪の毛を染めることは今ではおしゃれの一つとなっています。

髪の毛を染めた後のケアをしっかり行うことで綺麗な仕上がりになった髪の色を維持し、髪の毛の状態も傷みが進行しないようにケアしていきましょう。

特にブリーチをした後さらに透明度を求めた色を重ねて染めるというダブルカラーが流行っていますが、髪の毛はとても負担を感じているので髪の毛の状態に注意しながら楽しみましょう。

髪の毛はその人の印象を一瞬で与えることになります。綺麗な髪の毛であると若く素敵な印象を与えることができるでしょう。髪の毛がパサついてダメージが目立つようですとどんなに年齢が若くても素敵な女性には見えません。

私個人の思うことは、髪の毛を染めるなら自分の印象をよりよく高めるためのものだと思って染めること。であり、相手に素敵だと思わせるためにも素敵な髪の毛でいることが大切なのではないか思います。

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