振袖の髪型で編み込みのアップスタイルでも大丈夫?

振袖を着る機会が人生にそれほどないのですが、着物が好きな人はできるだけ着れる機会を作って振袖でお出かけする人もいます。

また、成人式に着たけど次に着る機会があるか分からないからそのまま箪笥のこやしになってしまっている人もいますね。

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振袖は、いつか着ようと思っても年齢的に着られなくなる時期が来てしまいます。振袖を購入した時に先を見越して記事の色や柄を30代~40代前半まで着られるように選んでいる場合は別ですが、その時は大振りの袖を短く切って着ることになるので、振袖とは言わず訪問着としてリメイクすることになります。

ですが、せっかく手元に振袖があるなら大いに活用できる場所に着ていければ嬉しいですよね!

振袖に和装アップ以外はNG?

振袖は、着物の中でも礼装とされるものです。格式ある場所や結婚式などでは迷わず第一正装として着ていくことができます。

まず始めに振袖を着る機会があるのが、成人の日に式典に出席するときに振袖を着ていく御嬢さんが多いです。

成人の日が行われるようになったのは、1946年頃と言われています。その前江戸時代のころから振袖という着物は着ていたようですが、振袖を多くの女性が着るようになったのは更に後で、1970年代から1980年代の頃のバブル時代に成人式には振袖を着て・・・というようになったそうです。1950年代、60年代は振袖と洋服姿の半々くらいだったそうです。

今ではほぼ成人の日には振袖を着る方が多くなり、またレンタルで振袖を着る方も多くなりました。

時代背景は違いますが、成人の日は特別な日として、男女大人になる仲間入りをする晴れの門出としてお祝いされる一大行事でもあります。

その振袖を着るにあたって、髪型はどのようにしたら良いのか迷いますよね。

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昔のバブル世代の人たちは、ほぼ日本髪、新日本髪を結っていました。中には少しアレンジしたアップスタイルの人もいましたが。

その頃は振袖には日本髪、もしくは日本髪ぽいアップタイルで、髪飾りはかんざしや生花が多くの人がつけていました。

今では成人式は様々な髪型で個性豊かになってきています。レンタル着物の場合柄がおめでたい柄ではありますが、少し現代っぽいアートな感じに仕上げている振袖もあるようで、そのような振袖には古典的な髪型は合わないので、個性的な斬新なスタイルでも良いのかもしれません。

ですので今では振袖を着たら和装用のアップセットじゃなきゃいけないということはないのです。

成人式で振袖を着るときは、今の時代どこまで華やかに個性豊かに自分を表現するか?という感じで式典に出席している人が多い様で、中には昔ながらのお母様、お祖母様の時代の代々に渡って振袖を着ている人は、個性豊かな髪型よりもシンプルな品よく清楚にアップスタイルにする人もいらっしゃいます。

最近では成人式後には懇親会や同窓会があって洋服に着替えたいので洋服でも大丈夫なようにアレンジしてくださいというひともいらっしゃいます。飾りを和の飾りから洋の飾りへ変更したり、少し崩して洋装に合うようにチェンジしたりと様々です。

また、式典前に前撮りをしていると当日は前撮り以上に華やかに目立つようにという希望を出される人もすくなくありません。同じ振袖で2種類の髪型をするということですね。

中には写真は、ご両親、祖父母向けの髪型にして成人式は思いっきり自分の希望で仕上げたいということで髪型も髪飾りを変えたりと気合入っている人もいらっしゃいました。

なんとなく私の主観ですが、振袖や髪型は地域によって個性が違うように感じます。都内でも区内でも違いますし、地方でもその土地によって違うように感じます。

髪型はその場所によって着るものが同じでも変えることがあります。成人の日などはその人たちが主役なのでどのような個性豊かに仕上げても充分楽しめる範囲で大丈夫ですが、結婚式のお呼ばれやパーティなど自分が主役でない時に振袖を着る場合は髪型もそれなりに考えて仕上げていかないとマナーとして好ましくないことになってしまいます。

そこを注意しながら振袖を楽しむと色々着る機会を増やしていけるのではないかと思います。

振袖に合ったアップスタイルとは?

成人式は自分が主役なので、振袖を着るときにどんな髪型にしても目立つように華やかで自分の満足のいく仕上がりで大丈夫でした。

が、成人式以外で自分が主役でない場合は、振袖が華やかなのでお祝いの席としては申し分ない着物ですので大丈夫ですが、髪型や髪飾りやネイルはあまり自己主張しすぎないほうが良いでしょう。

例えば、成人式での髪型や髪飾り、ネイルを思いっきり大きく華やかにアップスタイルにして髪飾りも大振りな花飾りを付けて思う存分楽しめますよね。成人式は一人ひとりが主役なのでどんなに自己主張しても大丈夫です。

ただし、主役じゃない時に振袖を着た髪型や髪飾りなどは、少し抑えめにしたほうが良い場合もあります。

結婚式のお呼ばれなどでは、花嫁さんより目立ってしまうのは良くないので、髪型も髪飾りも目立たないようにしましょう。

花嫁さんによってはお色直しで振袖を着る場合があります。そんな時花嫁さんと被らないように振袖の柄や色を確認しておくと良いですね。

お祝いごとに振袖を着て出席することは呼んだ側も嬉しいですしその場を華やかにしてくれるので、周りの方も嬉しく思うでしょう。

では、主役じゃない振袖に合う髪型ってどうしたらよいのでしょう?

かしこまって考えなくても良いのですが、TPOに合ったスタイルであれば大丈夫です。

振袖自体がとても華やかなので、髪型を小さくしすぎてもバランスが悪くなりますし、髪飾りも無かったり小さすぎても寂しい印象を与えてしまいます。

そんな時、編み込みを入れたアップスタイルをおすすめします。

編み込みスタイルも一つだけのスタイルではなく、幅広く編み込みスタイルがあるのでアップセットした時に編み込み自体が髪の髪飾りとして成立する場合もあるくらいです。

また、編み込みはキュートな感じもエレガントな感じも、またクラシカルな感じにもできます。

裏編み込み、表編み込み、片編み込み、四つ編み込み、など編み込みの編み方でデザインが違ってきます。

三つ編みだけではデザイン性に欠けるときに編み込みを入れて華やかにセットして和装にも洋装にもなるアレンジもできます。

髪飾りを控えめにしてアップセットするスタイルの中に編み込みを織り込ませることで、グンと華やかな仕上げになると思います。

振袖を着てお出かけするときに華やかだけど派手にしたくない時にアップスタイルのアレンジヘアとして編み込みを入れたスタイルをぜひおすすめします。

また、振袖を着た時の髪型はある程度のボリュームが必要です。訪問着や小紋などに着る時はこじんまりと品よくまとめると良いのですが、振袖は着物全体が華やかなので髪型にも華やかさを持たせつつあまり強調しないように品よく仕上げると全体がまとまります。

そんな時に編み込み以外でアップセットをするのにおすすめが、トップにボリュームを出し面を綺麗に出したスタイルです。襟足はタイトにふくらみをつけないで夜会巻か普通に挙げてシンプルにセットするスタイルです。このスタイルはボブの長さがあれば充分できるアップスタイルです。

襟足をシンプルにタイトに挙げることでトップのボリュームが引き立ち品よく仕上がります。

髪飾りはどちらか片方だけに飾りをつけても良いですし、大振りな飾りにならなければ両サイドに飾りを付けても良いでしょう。

あとは、アシンメトリーのダウンスタイルもカジュアルな振袖のヘアとして仕上げるのも有りだと思います。

地毛で挙げる場合髪の長さは必要ですが、髪の毛全体に強めのカールが付くようにホットカーラーで巻いておき、外したときのカールを生かしながらセットをしていくスタイルです。

もちろんある程度のボリュームは必要なので、カールを広げながら片方の肩へ垂れて流れるようなスタイルに仕上げていきます。もし長さが足りない場合はヘアピースを使う方法もあります。

振袖は海外のドレスに負けないくらいの華やかさがありますので、ヘアスタイルも品よく華やかな髪型で色々チャレンジして着る機会も増やしてみたらどうでしょうか?

振袖に合う髪飾りの選び方

振袖が決まった後にお客様から質問が多いのが髪飾りをどういうもので合わせたらよいですか?というお声が多いです。

着付けをしている美容室では、着物用の髪飾りを販売している場合がありそこで選んで使う場合もありますが、そこに気に入った飾りが無かったり自分でデパートなどで選びたいという人は、何を基準に選んでよいか迷ってしまうと思います。

成人式の時は着ていく振袖に合せた髪型と髪飾りは大振りで華やかに仕上げて思いっきり楽しめるものを選ぶと良いでしょう。周りの人たちも振袖でそれぞれが主役なので髪型も髪飾りも自己主張があって良いと思います。

主役となるとその人がいかに振袖姿が華やかに輝いて見えるように仕上てあげられるかしら?と美容師側もアップセットするときは気合が入って臨むことが多いです。そのアップセットをした仕上がりでバランスよく髪飾りを付けていきます。

髪飾りを選ぶ時、成人式なら大振りで華やかに仕上げられるので、つまみ細工のかんざしや花かんざしなどの大小揃ったものがおすすめです。大きい飾りと小さい飾りのアシンメトリーで飾り付けると顔の周りにあるので華やかな印象を与えることができ、人気の髪飾りでもあります。

また、古典的な櫛かんざしや平玉かんざしでシックな髪飾りも他の人との差が出て個性的だと思います。この髪飾りの場合は髪型も古典的な仕上げがベストです。

リボン型の髪飾りは、花かんざしが多い中逆に目立つ髪飾りだと思います。

それぞれの個性ある髪飾りですが、その中で選ぶポイントの一つで、振袖の生地の色や柄の中に使われている色を髪飾りの色と揃えて選ぶことでバランスよく仕上げられます。

例えば、振袖がピンク地で柄にグリーンやブルーなどポイントで入っている場合、生地のピンクで統一した髪飾りの色にするか柄の色の一つを選んでグリーン色の髪飾りを選ぶという方法があります。

この時の髪飾りの色で全体に可愛く仕上げたいか、個性的に仕上げたいかで髪飾りを選ぶと悩むこともないと思います。

成人式に使った髪飾りは大振りで華やかに使用しても大丈夫ですが、結婚式のお呼ばれの時に振袖で出席する場合は花嫁さんが主役となるので派手になり過ぎないように少し控えめにしたほうが良いでしょう。

そんな時は、花かんざしの大小を成人式に使った場合、大きいのを一つだけ、もしくは小さい飾りのみ付けるなどで髪型も清楚な品よく仕上げておくのがマナーかもしれません。

振袖を卒業式の式典に袴に合せて着る方もいらっしゃいます。その時も成人式より控えめに髪飾りを付ける場合が多いです。

袴の場合振袖に使う帯を使わず、半幅帯になるため振袖の派手さから後ろから見るととてもシンプルになります。

袴の時の髪型はハーフアップかシニヨンなどシンプルな髪型になります。その時の髪飾りは良く使われるのはリボン飾りですが、花かんざしも多く使われます。

足元も草履だけでなく好みや歩きやすさからブーツ姿で袴を着る人も多くいらっしゃいます。

振袖を持っている人は箪笥に眠らせないで着る機会を多くして振袖だけでなく着物でおしゃれを楽しんでもらえると嬉しいですね。

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