ショートボブでも振袖に似合う髪型はできる?

女性にとって振袖は着物の中で一番重量感があり華やかで素敵ですよね!

女の子は七五三で7歳の時に振袖を初めて袖を通します。そして今では二分の一成人式といって10歳の時に振袖もしくは着物を着てお祝いをしてもらう風習のある地域もあります。

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そして大人の仲間入りとして20歳の成人式で振袖を着ることになります。

成人式を迎える女性にとって、着物を選び、髪飾りを選び、ヘアスタイルをどのように仕上げるか?とワクワクする一世一代のイベントとして楽しみとなる日となります。

ご本人も前準備で大変ですが美容室側も気合の入る一日でもあります。着物が華やかで大振りなのでヘアスタイルも華やかな仕上げをしていきます。

成人式でショートヘアやショートボブに合う振袖を着たときのアレンジはどうしたら良い?

成人式があるけど、髪の長さが地毛の長さが足りなかったり、ショートヘア、中途半端なショートボブの場合どのようにセットしたら良いのか?と悩みますよね。

成人式のために髪を長くする・・・というのができない場合もあるし、ロングヘアが似合わない、したことがないという人にはなかなかそのために長くするということはできないですよね。

最近は髪が結えない長さでも、工夫と髪飾りで何とかなっちゃいます!

まずは、ショートヘアもショートボブも襟足にまとめることができる髪の長さが足りないので、そこをヘアウイッグでまとめて、髪飾りで華やかに仕上げることができます。

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仕上った髪型は、美容師さんのセンスにもよりますが・・・地毛の髪の色とヘアウイッグ(ヘアピースでもOK)を合わせておけば違和感がありません。

ショートヘアの場合耳にかけてトップにボリュームをだしてそれなりの雰囲気ができれば、後は馴染むようにヘアウイッグをつけて仕上げていきます。

ショートボブの場合はサイドの髪がある程度長さがあるので、その長さを利用して編み込みやツイストなどアレンジヘアを作ってから襟足にバランスよくヘアウイッグをつけて仕上げていきます。

成人式のヘアは華美に仕上げるので、髪飾りも大振りな花や飾り、かんざしなどをつけて華やかに仕上げられるのでショートヘアもショートボブもアレンジは充分できるのです。

ミディアムヘアやロングヘアは、まとめられる髪の長さがあるので地毛である程度のボリュームをだして仕上げていくと華やかになります。

振袖の柄と帯は、普通の着物と違ってすべてが大柄で華やかな絵柄、おめでたい絵柄がほどこしてあるので、髪型を小さくしてしまうと、全体のバランスが悪くなってしまうので注意が必要です。

ショートヘア、ショートボブでヘアウイッグを付けない場合、付けたくない場合は無理してつけることなく、ベースとなるヘアカーラーでボリュームが出るようにベース作りをします。

ある程度のボリュームを出すために逆毛を立ててふんわり仕上げ、片方どちらかのサイドに、髪飾りをつけても仕上がりとしてバランスが取れていれば大丈夫です。

ショートボブも同じく、無理にまとめてしまわなくても全体に動きをつけてある程度普段よりはボリューム感のある仕上げをベースとして作り、アシンメトリーに三つ編みや編み込み、ポンパドールなどアレンジをすればそこの部分が華やかになり、華やかな飾りを付ければ振袖に負けないくらいの髪型として仕上がると思います。

一生に一回の成人式ですので、髪の長さがまとめられないからとあきらめないで、ぜひ振袖を着て晴れの姿で成人式を迎えてほしいですね。

振袖を着るときのヘアを大きく結うのはなぜ?

お客様の中で振袖を着るのに、髪の毛は下したスタイルが良いと希望される方が時々いらっしゃいます。

まず昔から、髪を下していると着物の衿が汚れてしまうから髪を結いあげるというのと、衣紋を抜くという背中の紋を昔は入れていることがあり、その紋が隠れないようにという意味もあると言われていました。

振袖は特に正装としての着物を着るのでマナーとしてヘアをアップにするというわけです。

現代では、衣紋の入った振袖を着ることもなく、レンタルの着物が多くなっていますので昔ほどの意味合いはなくなってきてますので、今はカジュアルに着こなせる振袖にもなってきたように思います。

今では、ご本人の希望に沿ったスタイルをさせていただきたいのですが、着物の生地や柄などで洋服と違うボリューム感が出て、帯も背中に華やかに結ぶことで後姿もボリューム感があります。

そのボリュームが出た着物姿に髪が普通に下した状態では、とてもお顔周りが寂しい印象となってしまい、また着物の柄や帯結びが髪の毛で隠れてしまって、衣紋はなくてもせっかくの柄が意味なくなってしまいます。

できたら振袖を着るときは、和装用に髪をフルでアップで仕上げることをおすすめします。

和装用セットは、洋装と違い全体にボリュームを出します。本来は振袖に日本髪というのがセットで仕上げていましたが、最近ではアレンジの効いた洋装にもおかしくないように髪を結ってほしいという方が多くなってきました。

理由の中で式典を終えた後、同窓会などお食事会にはドレス、洋服に着替えるということで髪飾りを外せばおかしくない髪型にしてほしいという要望が増えてきたからのようです。

ショートヘアでもボブヘアでもそのままの髪よりもボリューム出すアレンジヘアでセットして和装風に仕上げて振袖に合ったスタイルにしたほうがやはり、着物と髪とのバランスは良くなります。

また、成人式には髪をまとめるときはできるだけ、髪飾りを使いましょう。

その年によって流行る飾りがありますが、最近は大振りの造花をあしらった、七五三の時に使うかんざしの大きいサイズを飾るパターンが多いです。

昔は(私の時代あたり昭和60年代)は、生花を使うことが多くお花屋さんが前日から準備をしてお花がしならない、枯れないように工夫されて美容師側も生花を髪に付けるのに悪戦苦闘しながら飾り付けした記憶があります。

そして成人式まで髪を頑張って伸ばしている人も多くいました。よく成人式前のお客様が、”我慢してるんです!”という言葉を聞きました。

造花の髪飾りも生花の髪飾りもどちらも華やかな仕上がりになり素敵になります。皆さん飾りのついたボリュームのあるヘアスタイルを洋服のままの状態で見たらビックリされる方が多く、着替えをして振袖を着たらしっくりと素敵に仕上ったことで笑顔で安心されることが多くあります。

着物を着るときは、着物の華やかさや季節、用途、年齢によって髪を結う形が変わってきます。

振袖は袖の長さによって3種類に分かれます。「大振り(本振り)袖」「中振袖」「小振袖」です。

・大振り(本振り)袖・・・振袖の中でも一番格式が高い振袖です。袖丈が床に着くぐらいのギリギリの長さあります。

柄も金糸、銀糸を使って織られ、帯は丸帯、袋帯を合わせることが一般です。特に結婚式の花嫁衣裳、または成人式にも着用される振袖です。

・中振袖・・・袖の長さが大振袖より15cmほど短めです。このタイプの振袖が成人式や結婚式の列席者、ゲストとして招かれたときに着ることが多い振袖です。一般的によく見られます。礼装として正式な場所で着用されます。

・小振袖・・・袖が大振袖、中振袖よりグッと短くなりカジュアルな感じになる振袖です。帯は名古屋帯を合わせても大丈夫です。また、卒業式に袴と合わせたり、観劇やパーティなどのお出かけをするときに気楽に着ていける振袖になります。

振袖は独身の若いうちしか袖を通すことができません。なかなか振袖を着る機会が少ないですが、チャンスがあったらぜひ振袖を着てほしいですね。(ちなみに、振袖は未婚であれば30代以降でも着ることは可能ですが着物の色や柄が若い年齢に合わせているため、30代過ぎての色合いと柄が合わなくなってくるのでだんだん振袖を着ることが難しくなってくるようです)

和装に合うシーンごとの髪型って?

着物の種類とお出かけする場所によって、着物に合う髪型は違ってきます。

最近は減ってきましたが、身近な場面で葬儀の時の喪服です。

喪服の時の髪型は、髪飾りを付けないのでシンプルにシックな装いにまとめます。

ロングヘアの場合はこじんまりシニヨンで小さくまとめ、セミロングもなるべく顔周りがスッキリさせて小さくまとめます。ショートボブの場合そのままでも良いですし、顔に髪がかからないようピンなどで留めておくと良いかもしれません。ショートヘアは、ボサボサな感じにならないようであればそのままでも良いでしょう。

結婚式の時は、お呼ばれされる側として着物で列席する場合のマナーとしての髪型は、当日は花嫁さんが主役なので花嫁さんより華美にしないようにしましょう。

髪が長い場合必ずヘアはアップにセットをしましょう。ハーフアップやダウンスタイルは袴には良いですが結婚式場ではアップスタイルで出席しましょう。

髪飾りは着物に合せて選びますが、成人式の時のような大振りな髪飾りや白い華、髪飾りは花嫁さんに失礼になるので避けましょう。

また、造花に垂れ下がって揺れる髪飾りは、ジンクスとして”家庭が不安定になる”という意味にとれてしまうので避ける方が無難でしょう。

ショートヘアで着物を着て列席したい場合、そのままだと寂しい髪型であれば、ウイッグを上手く使ってセットする方法もあります。トップにボリュームを持たせてネープにヘアウイッグをバランスよくつけて髪飾りをすれば違和感なく仕上がります。

お茶会や観賞会などの時に着ていく着物に合ったヘアスタイルは、お茶会では、特にお辞儀をすることが多いので顔にかからないようにセットをしましょう。前髪は特に目にかかってしまったり、お辞儀するごとに崩れてしまうと集中できなくなってしまうので、しっかりと固定するかまとめておくことが大切です。

髪飾りはシンプルに落ちてこないように固定しておきます。玉つきかんざしや、夜会巻用かんざしなどが良いでしょう。

歌舞伎や寄席などの観劇にお出かけの時の着物にあう髪型は、席に座ると後ろにも人がいることを考えてお団子ヘアや大きな髪飾りは避けておきましょう。

観劇や寄席に着ていく着物は、いくつも楽しめる着物の種類があります。訪問着、付下げ、色無地、江戸小紋、大島紬など紬系の着物など気分によって色々楽しめます。

髪型もその着物の雰囲気で変えられるので、気軽に一番楽しめるお出かけ着となります。髪飾りもワンポイントくらいに抑えめにしてシックな感じでまとめると良いでしょう。

20歳の成人式の振袖に合った髪型は、昔は日本髪が主流で、90%のお嬢様が日本髪を結っていました。

日本髪を結っていた時の髪飾りは、かんざしが多く、その後、日本髪から少し崩したスタイルへと変わっていきました。

髪はしっかりアップをして髪飾りが生花を髪飾りとして使われるようになり、そのうち生花から造花の髪飾りへと変わっていきました。

髪型は年代と共に変化して着物もその時代に合わせて変化しているようです。今では洗える着物として保存が簡単になり着物の重さも昔の着物に比べて軽くなってきています。生地が絹から合成になり、着物にあしらう刺繍が少なくなっているからでしょう。

着物に触れることが少なくなっていますが、日本の伝統的なものの一つとして、着物に興味を持ってみてほしいなと思います。

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