髪の毛が抜ける理由は毛根にあった?!

シャンプーをする時、又は手ぐしをするだけなのに、髪の毛が抜けてしまいとても心配してしまう・・・という方いらっしゃいませんか?

髪の毛は自然に抜けるものと、何かしらの原因で自然に抜ける本数より多く抜ける抜け毛になってしまう髪の毛があります。

そのまま抜けても良い髪の毛は問題ないのですが、抜け毛の原因によっては抜け毛を減らすための改善策が必要な場合もあります。

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抜け毛を気にし過ぎて髪の毛が抜けるから刺激を与えないようにしようと、シャンプーをあまりしないでいる!というお客様がいらっしゃいました。この方には髪の毛の洗い方をお教えして、シャンプーでは必要以上に抜けないのでと安心して髪を洗ってもらうようにしました。

意外と髪の毛の抜けるのを勘違いして、こうなるからこうしない!と思い込んでいる方がいらっしゃるようなので一度、自分は髪の毛に対して効果的にケアできているかを確認してみましょう!

髪の毛の構造を知ってみよう!

【こんにちは。美容歴35年2万人以上のお客様に接してきた美髪アドバイザー・美容コンサルタントの森久美子(@morikumikonoie)です】

人間の髪の毛は、生えてから抜けるまでの”周期”というのがあります。

その”周期”があって髪の毛が終わりに近づくと抜け毛となる髪の毛と生えてくる髪の毛が入れ替わるのです。ただし、髪の毛が全て同じ時期に抜けるわけではありません。

では、髪の毛がどのように生えているのか?を簡単に説明してみます。

髪の毛は、頭皮に毛穴があり、その毛穴から髪の毛が生えているのは誰でも分かっていることだと思います。その生えてくる髪の毛の根元はどうなっているのか?は、なかなか知ることがないと思います。

頭皮から表に出ていない髪の毛の部分を【毛根】と言います。

その毛根には【毛球】という髪の毛を作り育てるための身体から栄養を受け取るための重要な部分になります。

毛根の部分には【毛包】という皮膚と毛根の間を結ぶための膜があります。

特に毛球の中には更に【毛乳頭】と毛乳頭を覆うように【毛母】という細胞があります。毛乳頭というのは、髪の毛の成長にとても大切な栄養を毛細血管から受け取る役割をしています。その受け取った栄養を調整しながら、毛母に伝達をしていきます。

毛母に伝達されてきた栄養を元に、毛母で【毛】が生成されていきます。このような流れで髪の毛は成長されて毛穴から頭皮から生えてきているのです。

髪の毛が抜けて、生えてこなくなった・・・という状態は、この毛乳頭が無くなってしまったということになります。抜けてもまた生えてきたというのは、毛乳頭がしっかり存在しているということで心配はありません。ですが、その毛乳頭がしっかりしているか、弱っているのか、有るのか無いのか?なんて分からないですよね。

そんな毛根の状態を知る方法があります。

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髪の毛が抜けた時、抜けた髪の毛の元を見てみます。抜けた時の状態によって毛根が正常なのか、ケアが必要なのか?が分かります。

もし、抜け毛が増えたように感じていたり、髪がべたつくようになった、など気になっている方は毛根チェックしてみてはいかがでしょう?

確認する髪の毛は、無理に抜いた髪の毛ではなく自然に抜けた髪の毛をチェックします。

★正常な毛根とは・・・毛根に膨らみがあって綿棒のように楕円形で横幅があります。毛根に近くなるほど白くなって透明な色をしています。

★毛根に膨らみが無い場合は・・・細く力強くない毛根です。栄養が行き届いていないことが原因です。栄養不足が続くと髪の毛に成長しきる前に抜けてしまうのでしょう。そのためヘアサイクルが乱れていることが言えます。細い髪の毛になってしまいます。

★毛根に膨らみはあるけど短い場合・・・頭皮が乾燥して硬くなってしまうと太くて短い毛根になります。このような状態になるとフケやかゆみの原因になってしまいます。

★毛根の色は黒で白っぽくない・・・ストレスが原因で毛根が変色してしまったと言えます。ストレスは血行が悪くなり毛根の色が徐々に黒くなってしまいます。毛根が黒くなった髪の毛はある時期、一気に抜けてしまうので早めに対策を取りましょう。

★そもそも毛根が無い・・・抜けた毛に毛根が無い状態ということは髪の毛が非常に弱っている状態です。早急に対策が必要です。

★毛根に白い膜のようなものが付着している場合は・・・頭皮の状態から皮脂が多く分泌されてしまっています。毛根の本の少し付着している場合はシャンプーでの洗い流しが足りなかったと言えますが、毛根部分だけでなく髪の毛の途中に付着していると皮脂が多く、結果脂漏性皮膚炎などの炎症を起こし脱毛の症状になってしまう可能性が出てしまうので注意が必要です。

★毛根が縮んだような委縮した形でギザギザ割れていると・・・この状態の毛根の場合円形脱毛で抜けてしまった場合に見られます。この場合は専門の医師に相談をして対策を取ったほうが良いでしょう。

抜け毛は、症状によって毛根の形が違います。自分がどのような毛根の状態で抜けた髪となっているか確認してみると良いでしょう。

日々抜ける髪の毛の本数は、個人差によりますが、1日50本~100本は自然に抜けています。この本数より多くなってきた時ヘアのサイクルが乱れ、異常のある抜け毛かもしれません。

生えてきた髪の毛の構造は、3つの層によって髪の毛は成り立っています。

(キューティクル、コルテックス、メデュラの3層)

髪の毛の表面にあるのが、キューティクルです。

このキューティクルがあることで、髪の毛は外部からの刺激を守ってくれる役目があります。

中間部分にあるのが、コルテックスと言います。

コルテックスは髪の毛のうち85%~90%を占めています。コルテックスは髪の毛の硬さやくせ毛などによって髪質が変わります。このコルテックスには髪の毛を黒くするためのメラニン色素が含まれています。このメラニン色素が減ってしまうことで白髪が多くなります。

メデュラが髪の毛の中心部にあるたんぱく質と脂質でできた柔らかい物質があると言われていますが、細い髪の毛の人や産毛には存在しない場合もあります。メデュラが存在しない髪の毛は色が褪せて見えるようです。

髪の毛の構造というのはこのように、身体から栄養を毛根にある毛母に送り込まれ、そこから形成されたことで髪の毛が生えてきます。

身体からの栄養を受けているので、髪の毛の状態は身体の健康状態で左右されるということが言えます。

髪の毛の抜け毛を防ぐには?

髪の毛が自然の抜け毛より多くなってしまう原因は、シャンプー剤の選び方や髪の洗い方が間違っていることや生活習慣からなる偏った食事など日々の生活を改善することで抜け毛予防ができます。

まず、頭皮を労わるシャンプーをしていきましょう。女性の場合シャンプーは毎日欠かせないという方も多いかと思います。

シャンプーの選び方でもしかしたら石油系界面活性剤、高級アルコール系のシャンプーを使っていると刺激が強く頭皮や髪の毛に負担をかけてしまっているかもしれません。

髪のダメージが気になる人は、シャンプーをできればアミノ酸系の頭皮や髪の毛に優しいシャンプーを使いましょう。

髪を洗う前は優しくブラッシングをして絡まった髪の毛をほぐしたりホコリなどの汚れを取ります。事前にブラッシングをしておくことでシャンプーをしたときに泡立ちが良く汚れを落としやすくなります。

シャンプーは髪を濡らしてすぐシャンプー剤を付けるのではなく、シャンプー前にお湯(約38℃のぬるま湯)で予洗いをしっかりしておきます。このぬるま湯で頭皮への刺激を抑えてしっかり髪全体に濡らすことでシャンプーの泡立ちが良くなります。

良く泡立ったら爪を立てずに指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗っていきます。シャンプーの働きは頭皮を綺麗に整える目的です。また、頭皮をマッサージすることで血行を良くすることができます。

シャンプーを洗い残しが無いようにすることも抜け毛防止の一つです。もしシャンプー剤が頭皮に残ってしまったらフケの原因や毛穴に詰まって炎症を起こす原因になりその結果抜け毛にもなってしまう可能性があるので気を付けましょう。

シャンプーをした後そのまま自然乾燥でドライヤーで乾かさないのも頭皮や髪の毛にとっては良くありません。髪を乾かすことで頭皮に適度な潤いと髪の毛は濡れた時のキューティクルが開いていますが、乾いた時にキューティクルが閉じて指通りを良くします。キューティクルが開いたままでは、髪の毛同士の摩擦によって枝毛や切れ毛になりやすい髪の毛になってしまいます。

シャンプーした後、頭皮のマッサージをして血行を良くすると毛根まで栄養が行き届き艶のある健康的な髪の毛になります。

髪の毛に元気がないなと感じたら、頭皮マッサージをするときに栄養剤か育毛剤を頭皮につけることで発育促進になってくれます。

毛根に栄養を与えることで抜け毛を抑えることはできますが、頭皮のマッサージをしただけでは解決はできません。

抜け毛を防ぐための髪の毛を作るための根本的な栄養の元となる健康な身体を作らなければいけません。そのためには栄養のバランスが摂れた食事やストレスなどのない生活習慣も大切な要因です。とは言ってもなかなかストレスのない生活やバランスよい食事ってどんな食事?と思いますよね。

抜け毛の状態が食事や生活習慣で改善できるのであれば、髪の毛が少しずつ改善されることが期待できます。

髪の毛の栄養成分である肉、魚、卵、乳製品などのたんぱく質、海藻などのミネラル、牡蠣、豚レバーなどの亜鉛、ナッツ類、アボカド、果物などのビタミン、ひじき、ほうれん草などの鉄分という髪の毛の成長には大切な栄養を摂ることで健康な身体も作ることができます。

毎日のように油っぽい食べ物、刺激の強い辛い食べ物などは皮脂を過剰に分泌させてしまい毛穴を防いでしまいます。

生活の中では、睡眠不足も髪の毛にとって良くないので抜け毛の原因を作ってしまいます。睡眠不足は身体の血行を悪くしてしまい知らないうちにストレスにもなってしまいます。

睡眠時間は、髪の毛を作るための生成させる大切な時間です。寝不足が何日も続いてしまうと、髪の毛がどんどん細くなってしまいます。

髪の毛に良いゴールデンタイムという時間があり、夜10時~夜中の2時の間にホルモンの分泌によって生成され髪の毛を健康的に作られる時間帯だと言われています。

この寝ている時間に髪の毛が濡れた状態のままでいると、キューティクルは開いたままなので髪の毛の摩擦が起き枝毛や切れ毛の原因になり、頭皮も湿った状態で頭皮に炎症など起こり頭皮に臭いが出てしまうことがあります。濡れたままでは頭皮の細菌を発症差やすい環境になってしまうということです。

そこに、油っぽい食事、ジャンクフード、ファストフード、コンビニ弁当を食べていると頭皮には皮脂の増加で毛穴に悪影響を与えてしまいます。綺麗な環境でない頭皮では髪の毛は弱ってしまうのです。

加齢による抜け毛の場合は、普通の薄毛による抜け毛とは違ってきます。

普通の抜け毛とは、生活習慣や食生活などストレスによる抜け毛を言います。

加齢による抜け毛は、女性ホルモンが減少し皮脂やコラーゲンの分泌が減ってしまい、頭皮の保湿が保たれなくなって新陳代謝が悪くなって毛根に十分な栄養が行き届かなくなってしまうため、髪が細くなり抜けやすくなってしまうのです。

加齢による抜け毛と普通の抜け毛は原因は違いますが、改善方法はそれほど違いません。ただ加齢による抜け毛という括りとしての年齢を知っておくと良いでしょう。

加齢による抜け毛は個人差はありますが早くて30代から始まっていると言われています。イメージは50代後半から60代という年齢ですが、以外にも若くして人によっては細胞の減少や機能低下となって皮膚に弾力も無くなり白髪も増え始めてしまいます。

白髪の場合、最近では芸能人が「グレイヘアを楽しむ」というキャッチフレーズで白髪のままで素敵な女性になるという方向性が流行ってきているようですね。

しかし、白髪より細くなった髪、弾力のない髪という老化現象は、老眼や胃腸が機能低下で弱ったりと自覚するという現象が起きてきます。

また女性特有のホルモンバランスが崩れてしまうと身体から髪の毛まで影響を受けてしまうこともあります。

頭皮や髪の毛のケアや生活習慣、食事に気を付ければ進行してしまう抜け毛を抑えることが期待できますので、老化現象だからと諦めずお手入れすることが大切だと言えます!

抜け毛予防対策の食生活と生活習慣

加齢(老化現象)による女性の抜け毛の現象とは、髪の毛にボリュームが無くなった。ハリが無くなった。白髪が目立つようになった。というのが徐々に気になるようになってくる現象です。

自然に抜ける抜け毛もボリュームが無くなったハリも無くなりますが、何かしらの原因で髪の毛がとてもパサついたり、突然髪の毛が細くなったという現象になります。

正常な髪の毛の抜け毛は、1日50本~100もしくは150本抜けてます。

この本数より多く感じて頭皮が薄く、又は髪質が細くなってきたら対策が必要です。

女性ホルモンが崩れているのに生活習慣の乱れや睡眠が取れなかったりストレスによる頭皮の血行の悪化によって毛母細胞の働きが弱って髪の毛を作る力が減ってしまうのです。できればこのような状態になった時は睡眠時間を早めに夜10時頃には夜眠れるようになると良いのですが・・・。この時間から眠っている間に毛母細胞や副交感神経の働きが最も活発なので髪の毛を作ります。(夜10時~夜中の2時に髪の毛は再生する時間帯)

では、抜け毛予防対策の食生活とは・・・・

髪の毛の元となるたんぱく質、たんぱく質が髪になるのを助ける亜鉛、頭皮の新陳代謝を高めるビタミンB群、頭皮の健康を保つためのビタミンA,C,E などが特に大切となります。

☆たんぱく質で特に代表的なものでおすすめするのが、納豆です。納豆はたんぱく質を多く含み大豆に含まれるイソフラボンは、薄毛の原因となる男性ホルモンの分泌を抑制することができます。大豆は頭皮の環境改善にも効果があります。納豆は、特に血液をサラサラにする栄養素が入っているので頭皮の血行促進が期待できます。

☆亜鉛は髪の毛の生成に必要な栄養素です。亜鉛は生ガキに多く含まれています。他に牛肉や豚レバー、魚介類にも含まれています。亜鉛はたんぱく質の中のケラチンを生成するために必要な栄養素です。

☆緑黄色野菜には多くのビタミンが含まれています。ホウレン草や小松菜には特に血行促進に効果的な鉄分が豊富に入っています。ビタミンAは、抗酸化作用に夜頭皮の健康を保ってくれます。

ナッツ類にはビタミンEが含まれていて、毛細血管を広げて血行を良くしてくれる効果が期待できます。

柑橘類の果物も皮膚を丈夫にしてくれて老化を防ぎ、血管を強化してくれる効果があります。

他にも魚や乳製品にも髪の毛には良い食品です。バランスよく食事をして頭皮の環境を整えて髪の毛の元となる栄養素をしっかり取り入れましょう。

抜け毛予防の生活習慣とは・・・・

髪の毛の抜け毛が気になり始めたら生活習慣を見直すことが大切です。特に軽い運動や睡眠です。

有酸素運動をすることで、新陳代謝が良くなり血行促進、食事によって栄養を摂取したものを頭皮に届きやすくなります。

睡眠は、髪の毛にとって大切な時間です。睡眠中に外出した時に受けたダメージを修復しているのです。修復してくれる時間が夜の10時~夜中の2時というゴールデンタイムという時間帯です。

良質な睡眠をすることでストレスも解消され一日の疲れも取れると思います。ストレスを抱えたままでいると身体の血流も滞りやすくなってしまいますので、ゆっくりと睡眠をとるようにしましょう。

女性の場合髪の毛をまとめたり、ピンで留めたりすることも頭皮に刺激が強く負担がかかって抜けやすい髪の毛を作ってしまう原因です。

髪の毛を引っ張りすぎず、時には頭皮を休ませてあげることも大切です。

髪の毛の変化は身体の健康状態によって変化します。抜け毛は自然な抜け毛と、原因があって増えてしまう抜け毛とがあります。

健康的な食生活と正しい生活習慣、頭皮と髪の毛のケアをすることで抜け毛から守ることが期待できます。

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