日本人は直毛が多いと思われがちですが、実は以外にも約70%~80%ほどの方が何かしらのクセを持っているようです。
例えば、思春期の時に気づく前髪のクセ、ショートにカットした時にもみあげのクセ、襟足、うねりなど。
クセが気になって真っ直ぐにしたいとストレートパーマや縮毛矯正をした経験がある方も多いと思います。
スポンサードリンク
私の過去の経験から、約30年前でしょうか。”こんなに髪をまっすぐにしたい人が多かったんだ!!”と思うほどストレートパーマが流行った時代がありました。
その当時は薬剤も試行錯誤の時代だったから、今ではほぼほぼすることのない、パネルに1枚ずつ髪の毛を乗せてストレートの1液で固定させるという技術が爆発的にサロンで行われていました。
今のように髪にツヤを求めているのではなく、あくまでも髪をまっすぐにしたいという願望を優先にしていたように思います。
そのまっすぐな髪は残念ながら1か月ほどしか保つことはできなくて、パサつきも目立っていました。
その頃の時代を経て今はとても薬剤が良くなってストレートパーマや縮毛矯正をしても昔ほどのダメージは少なくなりました。本当に薬剤改良の技術の発展はすごいです。
髪の毛にクセがあるのはナゼ?
髪の毛にクセがある人の髪質は、乾燥している場合が多いですよね。その理由としてクセ毛の原因の一つとして水分が少なくなっているからです。
ではそのクセ毛はナゼできてしまうのでしょう?
クセ毛の原因は、先天性と後天性の2つがあります。
スポンサードリンク
先天性のクセ毛というのは、親の遺伝からなるくせ毛です。生まれつき髪がうねっているクセ毛を先天性なクセ毛と言います。先天性のクセ毛は、成長するにつれて髪質が変化していくようです。
その成長過程での変化は個人差があり、クセ毛が少し落ち着いてきたとか更にクセが強くなったとか、扱いやすくなったとか様々です。
また、子供の頃、若い頃はサラサラな直毛だったのに、年齢を重ねるとともに髪がうねるようになってきた、というクセ毛は後天性と言います。
後天性のクセ毛は、大きく考えられるの原因は頭皮の環境の変化と言われています。これは、年齢が重なるごとに頭皮の衰えによって毛穴がゆがんで、毛穴がゆがんでしまうことで新しい髪の毛にうねりを起こしてしまい生えてきた髪がうねった状態で伸びて来るからです。
加齢によるクセ毛の原因の他に後天性と考えられるのが、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、生活習慣の乱れ、ダイエットなど栄養の偏り、髪へのダメージを重ねその蓄積などが考えられます。
今クセ毛の悩みを持っている人の中で心当たりのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
先天性で生まれてくる人以外は実は、直毛で生まれてくる日本人の割合は約90%なのですが、やはり成長過程で何らかの原因によってクセ毛になってしまっている原因が考えられるようです。
その後天性のクセ毛の原因とした毛穴のゆがみでなぜクセが出てしまうのでしょう。
これは、先ほどもお伝えしたように頭皮の環境に原因があるのです。頭皮が不潔であったり乾燥したままの状態にしていたり、毛穴の汚れが溜まっていると正常な綺麗な円形を保てずそのために髪にクセがついてしまうのです。
先天性、後天性のどちらのクセ毛に悩んでいた人は一度はストレートパーマや縮毛矯正をしたことがあると思います。
特に先天性のクセ毛の人はストレートパーマより縮毛矯正をする人が多いようです。
せっかくストレートになった髪でもいずれ髪がパサついて広がってしまうという更なる悩みも出てしまいます。
サラサラツヤツヤを維持することがストレートパーマや縮毛矯正をかけた人たちの悩みでもあります。
ストレートパーマと縮毛矯正何が違うの?
まず、ストレートパーマも縮毛矯正もした後の髪は乾燥しています。それは、薬剤によって髪の毛の内部構造が変化し表面のキューティクルが剥がれた状態になっているのです。
キューティクルが剥がれてしまうと髪の中のタンパク質や水分が出てしまい髪の中がスカスカになってしまうのです。
髪の内部が水分も無くなりキューティクルが剥がれてしまった状態が酷くなってしまうと髪は広がってしまうのです。
特に雨の日は湿気が乾燥した髪に水分によって髪を膨潤させてしまい、更に広がってしまうのです。
ストレートパーマと縮毛矯正の違い
・ストレートパーマ・・・髪の毛にそれほどクセ毛がない人でサラサラにしたい人
パーマでかけたクセを元に戻したいとき
仕上がりが自然な状態に
料金は縮毛矯正の金額より抑えられる
クセの強い髪には適さない
基本的にストレートパーマは髪の毛をまっすぐに「戻したい」という希望の方に適しています。
・縮毛矯正・・・・うねったクセ毛、生まれつきクセ毛に悩んだ人に髪を矯正し真っ直ぐにする
ストレートパーマより持続性がある
強いクセ毛の人におすすめ
熱(約180℃)のアイロンで頑固なクセ毛の髪を水素結合でまっすぐにするので人工的な直毛
技術者の技術力で仕上がりが違ってしまう場合があるので注意です
簡単な違いをお伝えしましたが、どちらも髪の毛に対して必ずケアをしなければ髪の毛をせっかくサラサラストレートにしたのにパサついて髪の毛が広がってしまうので、自宅でのケアや美容室でのケアは必ずすることをおススメします。
最近では、ストレートパーマの比率よりも縮毛矯正の薬剤を使ってアイロンで伸ばすという方が多いようです。
髪が傷んでいたり、髪質によってはお断りすることがありますが、縮毛矯正の時にアイロンを使うことで髪の毛の表面を均一化し、光の反射でツヤ感がアップするからです。
ただ、ツヤ感が出たからと言って髪の毛が良くなったのではなく、施術前よりは髪の毛は傷んでいることを認識しなければいけません。
そしてせっかくストレートになった髪なのに施術した後すぐに、ピンで留めたりゴムで結んでしまうとそこの部分は跡が付きやすくなってストレートパーマの維持がなくなってしまうので、固定される最低1週間はストレートの下した状態を維持しておきましょう。
30年以上お客様に携わってストレートに憧れる人はとても多くいらっしゃり、その30年の間に日本人の髪質が少しずつですが変化を感じています。
30年前私がアシスタントを卒業してスタイリストになったころのお客様の髪は、黒髪でしっかりとした髪質の方が多く、20歳の成人式に日本髪を結ったときは、ツルツルサラサラな20歳が多く成人式前にはリンスなしで洗いっぱなしの状態で来ていただくか事前に髪を傷めるためのパーマをかけてから日本髪をセットしていました。
そのくらい髪がしっかりしていてサラサラした人が多く、中にはもちろんクセ毛の人もいらっしゃってその方たちは今のクセ毛の人たちよりもボリュームがありパサつき、うねりも強く悩みが大きかったように思います。
最近の成人式を迎える20歳の方たちは、髪の量はあるけれど細くパサついていたり、ペタンコな髪だったりと昔と比べてボリュームを出すのが大変な髪質の人が多いようです。くせ毛の人は見受けられますが、ストレートをかけていても薬剤が進化しているのでとてもナチュラルで昔のストレートのようなバリバリ感がないので自然な感じの状態だと思います。
それを実感すると今の薬剤は本当に良くなっていてお客様の要望にも近づけることができるということは、美容師にとってもありがたいことでもあります。
ストレートパーマや縮毛矯正をしたあとのお手入れの方法
特に高い料金を払ってサラサラになった髪に縮毛矯正をしたあとパサついて広がらないようにするには・・・
縮毛矯正の施術には、1液で髪のクセを取り、そのあと一度髪を乾かしアイロンなどで熱を加えて髪をストレートに矯正して2液でストレートにした髪を固定させるという工程です。
その2液が髪に馴染んでしっかりと固定するまでに24時間は最低かかると言われています。
この2液が固定されない状態でシャンプーをしてしまうと縮毛矯正が取れてしまう可能性があるので注意が必要です。
24時間でも不安定な場合があるのでできれば、シャンプーをするなら2日後以降が良いでしょう。
縮毛矯正をしてサラサラになった髪を長持ちさせるのに大切なのが、その後のシャンプーの仕方にも影響があります。
縮毛矯正後の髪の毛はとても傷みやすいので髪に負担をかけないようにシャンプーをしていくことが大切です。
シャンプーの選び方
アミノ酸系、弱酸性シャンプーを選びましょう。髪の毛は弱酸性です。パーマというのはアルカリ性のため縮毛矯正の後の髪はアルカリ性に傾いています。アルカリ性に傾いてしまうと髪に摩擦を与えてしまうと傷つきやくすなってしまうので、髪の毛が弱酸性に傾くようにシャンプーで補修していくことが大切です。
シャンプーの仕方
縮毛矯正の後の髪は傷つきやすい状態なのでいつもより優しくシャンプーをしましょう。
頭皮もパーマによって負担がかかっているので頭皮にも優しく傷つけないようにシャンプーをします。
頭皮を指の腹で優しく泡立てたシャンプーを全体にマッサージするように洗います。シャンプーで髪をゴシゴシ擦ってしまうと弱った髪に負担がかかりキューティクルを壊してしまう原因になるので気を付けましょう。
シャンプーをする前に38度ほどのお湯で予洗いをしっかりするだけで髪に付着したゴミやほこりは取れます。
シャンプーを優しく頭皮を重点にすれば、毛穴の環境が良くなり髪に負担がかからないのであくまでも髪を擦らず顔を上に向けてなるべくキューティクルを逆さにしないように洗うと良いのです。
トリートメント
縮毛矯正をしたら必ずトリートメント
乾かし方
髪が濡れているとキューティクルが開いた状態にあるので傷つきやすくなっています。また、キューティクルが開いていることでその隙間から髪の水分が逃げてしまい髪の乾燥の原因になってしまいます。そのためなるべく早く濡れた髪を吸収性の良いタオルで水気を取りドライヤーで乾かすことが大切です。
乾かす時は髪の流れに沿って上から下へと乾かしていきましょう。最後に冷風を当てるとキューティクルが閉じてくれるので痛みを抑えられます。
ストレートパーマ、縮毛矯正をした髪は、乾燥して広がりやすい髪になります。特に縮毛矯正をした髪は高度な温度で髪をプレスしていますから乾燥しやすい状態になってします。
髪が乾燥してしまうことでさらに髪が傷つきやすくなってしまうという悪循環となってしまうので広がる髪を抑えるためのケアをしなければいけません。
髪のお手入れとして
・保湿すること・・・シャンプー後すぐ乾かすことも保湿です。その時に洗い流さないトリートメントを使用します。
・ブラッシングのし過ぎに注意・・・縮毛矯正後は髪に負担をかけてしまうとブラシによる摩擦で傷んでしまいます。
・髪を留めたり結ばない・・・縮毛矯正後は矯正が固定されるまでの2~3日の間はそのままストレートを保ちましょう
縮毛矯正をした後は矯正をしたことでとてもツヤのある綺麗なストレートヘアになります。
その綺麗なストレートヘアが広がってしまったりパサついてしまうと髪はどんどん傷んでしまい、最後にはパーマすらかからなくなってしまいますので、縮毛矯正をした髪はとてもデリケートな髪になっていることをしっかり意識しておくことが大切です。
綺麗な髪でいることは髪を労わりケアをしっかり持続して行うことです。ストレートヘアになったらそれっきりでは髪のサラサラは維持できません。
乾燥を防ぎ保湿しながらお手入れをしてツヤのある髪を作っていきましょう
こちらの記事もおすすめです
スポンサードリンク