ストレートパーマや縮毛矯正でできてしまう切れ毛

日本人はほとんど直毛の髪質が多いのですが、くせ毛やウエーブのある髪質の人もいらっしゃいます。そのくせ毛やウエーブの髪に悩んでいる人は少なくありません。

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真っ直ぐな髪に憧れるので、ストレートパーマや縮毛矯正で髪をまっすぐにすることを希望し施術することが今では当たり前のように行っています。仕上がりもナチュラルで手触りも良くなりました。薬剤が昔よりずいぶん良くなったので髪への痛みは少しは少なくなりましたが、やはり髪への負担が大きいため切れ毛や枝毛になってしまいます。

ストレートパーマや縮毛矯正をした後は必ずケアをすることが大切です。

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ストレートパーマや縮毛矯正っていつから始まった技術なの?

 

今では当たり前のストレートパーマや縮毛矯正をしていますが、まず、ストレートパーマはもともと髪をストレートにするのではなく、パーマ落としとして行われていたのです。その頃だいたい1970年代で、ストレートパーマという薬剤が無かったのでコールド液(パーマの1液)と小麦粉を混ぜて使っていました。(なんて斬新なんでしょう!!)

その後、クリーム状パーマ剤が発売され1980年代入ってから、アクリルパネルを使ってクリーム状パーマ剤をそのパネルに髪の毛を張り付けるストレートパーマが主流となってきました。お客様は頭にたくさんのクリーム状のパーマ液を付けたパネルを乗せていたので、相当我慢してたと思います。それでも、当時のお客様はそのパネルを使ったストレートパーマで髪の毛がまっすぐに伸びることにとても満足している方は多かったように思います。

その後、1990年代後半には、ストレートパーマが進化して、高温アイロンを使用する加温用のストレートパーマ剤が出てきました。パネルで髪の毛をストレートにするには限界がありました。癖の強いお客様は1度では伸びなくて何度も繰り返しストレートパーマをしてしまい、髪の毛はずいぶん傷んでしまったので今ではパネルの使用は禁止されています。

そしてその癖をもっとまっすぐに伸ばしたい!という要望から加温用アイロンでのストレートパーマで髪をまっすぐにする技術が主流となり縮毛矯正が登場するようになりました。

ストレートパーマでは物足りなくなり縮毛矯正が登場するのですが、その頃私がストレートパーマをして髪を伸ばしてもやはり1か月から2か月くらいで元に戻ってしまい、何度も繰り返してしまうことが髪への負担をかけているな・・・と思いながら技術をしていました。そのうちパネルを張らなくなってから薬剤が変わり、一番技術力が必要だと思った縮毛矯正のやり方が加温式アイロンが出現する前に、ストレートパーマの薬剤の1液をしたあと乾かしてからロールブラシで髪の毛をしっかり伸ばしてから2液を塗布するという工程の技術です。美容師にとってブローテクニックは個人差があり、髪の毛が綺麗に伸びる技術者と伸ばせない技術者がいたからか、すぐその技術工程はなくなりました。そのあと、すぐ優れた薬剤が発売されたため、ブロー技術はほぼ関係なくなりました。

ストレートパーマも縮毛矯正も2000年代前半あたりまで仕上がりが、不自然に真っ直ぐで毛先が針金のようにピンピンと張った感じでしたが、2010年あたりから仕上がりが柔らかいイメージを作りたいということで、デザインストレートパーマとして、毛先が少し丸みをおびる感じでソフトな仕上がりができるようになりました。

今では、ストレートパーマの薬剤がクリームだけで髪がストレートに伸ばすことができたり(髪質によります)加温式アイロンを使って髪をまっすぐに伸ばしてストレートパーマにしたり、縮毛矯正も薬剤が柔らかくなり仕上がりが昔はパリパリした感じだったのが、今ではとても柔らかく自然に仕上るようにありました。

ストレートパーマや縮毛矯正用に使うアイロンが今では髪に低周波をかけながらストレートにしていくという画期的なアイロンも発売されたりしています。道具もどんどん進化しています。

ただ、薬剤の品質、アイロンは良くはなり髪の傷みも少なくはなりましたが、髪への負担はあるのでやはり痛みやすく枝毛や切れ毛にもなりやすくなってしまいます。

ストレートパーマや縮毛矯正をした後は必ずトリートメントをして髪をケアすることがとても大切です。

ストレートパーマと縮毛矯正どちらをオーダーしたら良いの?

では、ストレートパーマか縮毛矯正。癖毛だけどどちらが自分に必要なのか?どちらも髪の毛をまっすぐストレートにするものですが、それぞれ働きが違ってきますので、オーダーをするときは参考になればと思います。

ストレートパーマと縮毛矯正のしくみもかかる時間や費用も違います。それに癖毛の度合いも個人差で違ってきます。

ストレートパーマの特徴

ストレートパーマは基本は、もともとパーマをかけた後取ったりするもので、くせ毛を伸ばすという目的ではなかったのです。そのため、薬剤だけでコーミングしたりストレーナーでかけたパーマを伸ばしたりボリュームを抑えたりすることには適したものです。

そのため薬剤の種類もたくさんあり、チオグリコール酸、システアミン、システィン、化粧品登録のサルファイトなどで髪の毛の状態によって美容師側が使い分けて施術をしていきます。薬剤を使い分けることで値段も様々です。

持続する期間は普通のパーマとあまり変わらないです。既存のパーマがかかっているところは基本的には元に戻りません。だんだん広がってうねりなどが目立ってきたらそれは、髪が傷み始めもしくは傷んでしまった状態になっているからです。

私のお客様がくせ毛で悩んでいる人がいるならば、その癖を見極め、ボリュームが出てしまうのが悩みのお客様であればこのストレートパーマでも補えるかもしれないと思います。

縮毛矯正の特徴

ストレートパーマと大きく違うのがヘアアイロンを使うことです。180℃ほどのヘアアイロンの熱によってくせ毛をまっすぐ伸ばすことです。今では薬剤が進化しているのでどんなに強いくせ毛でもまっすぐにできるようになりました。

海外では薬事法が緩いのでとても強い縮毛矯正剤があるのでアフロでもまっすぐになってしまいます。日本は日本人の髪に合わせて薬事法で使用できる強さが決められているので、海外ほどの強いものは使用できません。

ヘアアイロンは高温なので技術が下手だと髪が切れてしまったり、根元が折れてしまったりしてしまうので技術経験豊富な美容師さんにしてもらうのが安心です。

縮毛矯正をする施術時間は、髪の長さや癖の度合い、アイロンで伸ばす時間などで個人差があります。費用もだいたい15,000円くらいから30,000円くらいとお店によって違ってきます。

縮毛矯正はストレートパーマよりも長持ちします。長持ちするのでスタイリングするのは楽になりますが、そのままにしておくとヘアアイロンでプレスしているので髪の毛はとても乾燥した状態です。そのため保湿をしっかりしないとどんどん髪が乾燥して広がって枝毛や切れ毛になってしまうので、必ずホームケアをする必要があります。

ストレートパーマも縮毛矯正もどちらも、繰り返し短期間でしないほうが良いです。バッサリカットしないのであれば毛先は相当なダメージになって細くなってしまうのでその細くなった毛先に再度薬剤が塗布されてしまうことでビビり毛となって修正できない髪になってしまうので注意がとても必要です。

癖毛をしっかり伸ばしたい方は縮毛矯正をして次の期間までヘアケアしてサラサラヘアに仕上げると良いでしょう。

ストレートパーマや縮毛矯正をした後のケアの仕方

ストレートパーマをした後は、2日ほど洗わないようにしてその後シャンプーをアミノ酸シャンプーなど髪に優しいシャンプーで洗います。

シャンプーした後必ずトリートメントをします。トリートメントでしっかり補修し保湿してあげなければいけません。

縮毛矯正も同じです。特に縮毛矯正をした後はしばらくはサラサラ気持ち良い髪の質感でいますが、そのうち髪の毛がゴワゴワしてくることありませんか?

これは髪に合っていないシャンプーを使っている可能性があります。シャンプーによって縮毛矯正の効果が薄れてしまうのです。

シャンプーは髪の毛を洗うのではなく地肌を洗いましょう。地肌を洗って泡が立っているときに髪の毛は揉みこむ程度で大丈夫です。そして顔を上に向けて泡をを洗い流します。髪の毛のキューティクルを傷めないためです。

そしてトリートメントです。トリートメントも顔を上に向けコームを使って髪になじませます。そして時間があったらコームで整えた後少しずつ毛束を持って毛先を重点にトリートメントを入れ込むように何度も繰り返し揉み込んで入れ込みます。表面がツルンとしたらトリートメントがキューティクルに入った合図です。

このようにしっかりトリートメントで髪を保湿してキューティクルを剥がさないようにします。

髪を乾かす時は吸収性の高いタオルで水分を取りそのあとドライヤーで乾かしていきます。乾かしすぎてしまうと枝毛や切れ毛の原因になってしまうので、ドライヤーは地肌から乾かしていきます。

就寝するとき寝相でせっかくの髪の毛が癖が出てしまうかも?という心配があるようでしたら、枕カバーをタオル地などのザラザラしたものでなく、ポリエステルやシルク、綿やベロアなどツルツルしたものを使うと良いでしょう。

ストレートパーマや縮毛矯正をした後はしばらくはゴムで結んだり、ヘアピンで留めないようにします。一旦跡が付いてしまうとなかなか取れません。そして跡が付いたところから髪の毛が切れ毛となってしまう可能性もあるので注意が必要です。

ストレートパーマや縮毛矯正は髪に負担がかかりケアをしないと枝毛や切れ毛になってしまうので、まず信頼できる美容室で施術してもらうことが大切で、ストレートパーマや縮毛矯正をした後は必ず自宅でもしっかりケアをして保湿もしっかりすることがとても重要です。

せっかくサラサラになった髪を長く持たせて気持ち良くいたいものですね。

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