着物で街にお出かけ!お祝い事などのイベントに着物で出席したい!成人式は素敵な振袖で一番かわいい私になりたい!と、洋服より和装姿を想像するとワクワクしませんか?
着物は本来は特別な着るものではなく日常着として着ていた時代があったのに、洋服の気軽さでどんどん着物から遠ざかってしまいました。
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それでも、特別な式典やイベントなどでは着物で出席することは多少なりともあります。最近では観光地に行くと外国人の人がレンタル着物で街を観光していたりしますよね。独特な柄や生地の着物に憧れるのでしょう。そして和装姿のいつもの洋装姿とは全く違う自分を楽しんでいるのでしょうね。
簡単な記念撮影をするときに着物姿に合う髪型で、日本髪のかつら(簡易的ですが)をレンタルしてタイムスリップしたように撮影してくれる写真屋さんもあります。変身した自分が楽しくなっちゃいますね。
着物を初めて着るときは?
初めて着物を着たい!和装姿に憧れる!でも・・・、何からどんな着物を選んだらよいか分からない。と悩んでいたらまずは自分の体に合った既製品の着物を選ぶと良いでしょう。
お店は着服屋さんでプロの人にアドバイスを伺ったり、お友達でよく着ている人がいたら教えてもらってもし時間が合えば一緒に選んでもらったりと着物のことを知っている人から聞いてみるところから始めると良いでしょう。実際に着物に触れながらのほうが色々な疑問点が分かってくると思います。
着物は季節によって着る生地が変わりますが、大体季節の良い春や秋、または冬だと思いますので、袷(あわせ)の着物を選びましょう。
袷の着物の中で、遊び着として気軽に着られる「小紋」を選んでみてはどうでしょうか?その中で自分の気に入った着物の色や柄を羽織ってみます。
もしお母様や祖母の着物があればアンティーク着物としておしゃれに現代風に着こなすことができるので更におしゃれ感が増します!
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着物を選んだら帯を選びます。選んだ帯によって同じ着物が違う雰囲気を出します。帯で全体のコーディネートが決まってくるので、始めは着物一枚あれば、後で帯を変えてみるのも幅広く楽しめます。
肌着もワンピース型が楽で良いです。足袋は通常の白い足袋から刺繍の入った足袋、色や柄のある現代風足袋ととても豊富になりました。おしゃれとして着物を着るなら足袋にも変化をつけてみても良いかもしれませんね。
ただ、足袋は着物と同じ色のトーンのものをおすすめします。
帯〆と帯揚げは揃えておくと合わせやすくて便利です。アンティーク着物で小物が現代のもので合わせるとおしゃれです。
帯〆にワンポイントで帯留めを使用することがありますが、帯〆の幅が帯留めが通せるものを選ぶように注意します。
最後に着物を全体にバランスよくまとめるなら、ポイントとなる色を決めてコーディネートをすると良いです。
また、髪の毛をではどうしたら良いでしょう。おしゃれ着として着物を着るのに髪の毛を美容室に行ってまとめてもらうまでもない・・・という場合があります。
できれば、ホットカーラーやコテで髪の毛をまとめやすいように、ベースをつくる機具も準備しておきましょう。
ピン、コーム、スプレーもしくはワックスは、仕上げるための最低準備しておきます。
その時は自分でセットできる長さであれば、夜会っぽくねじってまとめて飾り櫛で留めた簡単アレンジや、ネープにねじってシニヨン風にクリップなどで留めてまとめるなど、襟足をすっきりとまとめておけば着物に合う髪型となります。
髪をまとめるときに便利な、髪飾りをいくつか用意しておくと便利です。髪飾りは普段使いとしてあまり大げさな飾りをつけないので、抑えめの髪飾りにします。
着物を着るときは襟を汚さないように、襟足は髪をあげておきます。が、ボブやショートヘアはそのまま綺麗に手を加えて、少しボリュームが出ると着物に負けない華やかさが出ます。
寒い季節は、着物用コートもありますが、ストールでも大丈夫です。
大問題は着付けですね。今、お教室に行っている方は素敵に着付けができるようになるでしょう。お教室までは行く時間やお金がかかってしまうという人には、動画や着付け本で学習してみても良いでしょう。
始めはなかなか上手く着つけられないでしょうし、実際に紐を縛られる強さが分からないと、苦しいからと紐を緩く結んでしまうと着くずれしてしまうので、プロの着付け師か美容師に着付けをしてもらって感覚を覚えておくと良いです。
慣れてくると着くずれしにくい着付けが分かってきて、自分で着付けをするときも楽に着くずれしない着付けができるようになります。
日頃履かない草履をはきますので、初めて草履をおろすときは、鼻緒を少し引っ張って緩めておくときつくなく履きやすくなります。
気軽に着物を着て出かけられる場所とは、観劇、美術館などの観賞、和のお稽古、友達とのレストランへ、など形式にこだわらない場所であればどこでも大丈夫です。
着物を楽しく着こなして着るものが違うと景色も違って見えるかもしれませんね。
成人式や入園、入学式などの家族写真に着物で撮るには?
意外とお客様から、セレモニーがある前にせっかくある着物を活用して写真にも残しておきたいけど、着物や髪型はどうすればいいのか?という質問を受けることがあります。
入園、入学式では、お子さんが主役なので、お母様はわき役となる立場としてフォーマルな装いの着物は華美過ぎず品のある訪問着が無難です。もしくは付下げです。
ただ訪問着によっては華やかな印象になっているものもありますので、紋の入っていない色無地の着物または江戸小紋で控えめな印象を与える着物でも大丈夫です。
着物の色はだいたいのお母様は薄いピンクやベージュ系、もしくは爽やかなブルー色をお召しになる方が多いようです。
帯はフォーマルな袋帯を使用します。結び目も二十太鼓で締めます。
髪型はシンプルに夜会かシニヨンで品良くシンプルに仕上げます。
写真を撮るときは腕時計やピアス(小さいものなら大丈夫)などは外しておきます。
お祝いの当日はバタバタして落ち着かないという場合は、記念に写真を撮るとしたら、前撮りをしておくと良いでしょう。
一度和装姿をチェックできますし当日着物や髪型で不安にならずに気持ちにも余裕が出るようです。セレモニーの為でなくても、中には毎年一回は家族写真を撮る方もいらっしゃいます。
前撮りといえば、成人式はほとんどの方が前撮りを撮って、同じ振袖で帯結びと髪型を2パターンできるので、中には前撮り用の着付けと髪型はお母様や祖母様の希望通り古典的なイメージで仕上げ、式典に出席する当日は、本人の希望の現代風に近い髪型にして着付けもアレンジを効かせて華やかに仕上げています。
振袖を古典的というのは、振袖の着付けは同じですが、帯結びでご年配の方に好まれるのが、ふくら雀や立て矢が多く希望されます。
ふくら雀は、可愛らしい印象の羽が二枚肩のあたりに添えられ、帯の柄が大きくはっきりと見せられます。
立て矢は、大人っぽ雰囲気で、結び目の羽根がキャンディーの包みのような形で少斜めに結ばれており、立て矢のアレンジで重ね立て矢は、そこに羽根を2枚重ねた華やかな帯結びを言います。
そのような振り袖姿になったら、髪型はできれば新日本髪が一番しっくりきますが、多少崩した感じでも良いでしょう。
実際の式典に出席するときの振袖は、帯結びは袋帯の柄を大いに活用し創作結びをしても良いですし、華文庫、羽根をバラのように表現したりと、着付けをする側では色々なアレンジを考えていたりするので、お任せでもいいかもしれません。
髪型は、新日本髪から和装にこだわらず洋装に近い和装の髪型にして遊びのある仕上げをしても華やかでいい感じです。
髪飾りは、古典的な新日本髪にも洋装に近い和装の髪型にも使えるものとして、大小のつまみかんざし、大振りの飾りを用意しておくと良いでしょう。
特に成人式の時の振袖姿は、ご本人が主役なので誰よりも華やかに仕上っていることが醍醐味ですので、気合を入れて準備しておくと良いでしょう。
着物で写真を撮るときに、髪飾りがある場合はそちらが写り込むように顔を少し横にします。真正面で飾りが見えていれば正面でも大丈夫です。
また帯結びが立て矢のように斜めな形やアシンメトリーになっている場合は、華やかに見える方に体を少し斜め方向に向くと帯結びが華やかに見せることができます。
着物に似合うベストな髪型は?
和装姿になるのに、髪型はいつもと同じでは、何となく華やかさに欠けてしまいます。
街着として着物を着る時の30代以上の方に人気のある髪型は、襟足の夜会を小さ目にしたシニヨンでシンプルかつ上品なセットです。(美容室でセットをする場合)
この仕上がりの雰囲気はスッキリとまとまって、どんな着物にも似合う髪型で前髪の処理の仕方で顔型を選ばないので私のお客様ではリクエストが多かった髪型です。
作り方として、髪を耳の下で上下に分けて襟足を耳の下の髪を夜会にして、後頭部に毛先をまとめてそこに(もしあれば、毛束(すき毛)を乗せておくと髪の表面が綺麗に整えやすくなります。)上の部分を後頭部にまとめた毛先を被せるように表面を整えながら下へまとめて毛先は内側にまとめるか毛先をカールに出してUピンで留めるかで処理します。
慣れてくると自分でできると思いますが、簡単なのは髪を一束にねじって夜会風にかんざしで留めるのも素敵です。
ボブヘアの方は、そのまま髪を綺麗に整えてシャープなボブらしいそのままの髪型で良いと思います。若い人でしたらどちらか片側のサイドの髪を留めて髪飾りを付けるのも可愛くて良いですね。
年齢によって街着は個性的な着物でお出かけしたり、アンティークな着物でお出かけしたりと多岐にわたる着物が多いので、髪型に決まりはありませんが、正式な場所に行くわけではないので、おしゃれ着として髪型もオシャレにアレンジしてみるのも楽しいと思います。
正式な場所へ行くときの着物は、髪型は品よく仕上げることが無難です。
但し、成人式は一人一人が主役となるので現代では振袖を着ても個性的な髪型で参加をする方が多いですね。
以前には私には考えられない髪型が流行りました。その髪型は「盛り髪」。できるだけボリュームを出して大きくする髪型です。私のお客様にはそのような方はいらっしゃらなかったのですが、TVや雑誌などで希望する成人の人が多いとよくニュースになっていました。が、やはりその年だけですぐ流行りは終わりましたが・・・・
やはり着物は品格がないのは万人に受け入れられにくく続かないものなのですね。
成人式で人気な髪型はそれでも毎年違います。その年の着物の柄や色も流行があるようでその年代の個性が分かるようです。
最近では人気な髪型は洋装に近い髪型が多く着物の襟足につかないギリギリのシニヨン風に全体にゆるい編み込みを作って襟足にまとめるヘアが多く、振袖を脱いで洋服になってもおかしくないということで、要望が多いようです。
一昔は髪を上に結って毛先をフワフワと散らして洋服にも合うようにという要望の髪型が多かったです。
ちなみに私の成人式では、同級生を結っていたのですがほとんどが新日本髪を結っていました。髪飾りも造花ではなく生花が多くカスミソウと好きな花を組み合わせて髪飾りとしていました。
ほとんどが新日本髪でも顔の形によって横の髪を大き目にしたり小さ目にしたり、前髪を下したり上げたりと変化はつけていましたので、それぞれの個性は出ていました。その当時はなんとなく振袖には日本髪というのが当たり前の時代だったように思います。
髪飾りも造花からつまみ花かんざし、七五三で使うような垂れ下がりかんざしなどが多く生花はほとんど使われなくなりました。
どの時代も成人式の振袖姿は華やかで個性豊かで見ていてとてもワクワクします。毎年成人を迎える人が少なくなって寂しい気もしますが日本人としてはやはり袖を通してほしいなと思います。
振袖は成人式だけでなくお呼ばれのパーティや結婚式の列席の時などに着ることができます。その時の振袖に合せた髪型は成人式ほど華やかにしないで抑えめに仕上げましょう。当日の主役は花嫁さんになるので列席者が華やかでは失礼に当たってしまうので注意しましょう。
着物を着る機会として季節ごとや儀式など実はたくさんあります。ぜひ、自分が挑戦して着てみたいなという時が来たら着物で楽しんでみてください。
:着物のTPO:
お宮参り、七五三、入園・入学式・卒業式、謝恩会、お見合い、結婚式、葬儀、法事、お茶席、正式なフォーマルパーティ・訪問、友人とのランチ、夏祭り、花火大会・・・
など意識してみると身近に参加できるものがあるかと思います。外時々のTPOで着ていく着物は違ってきますが、カジュアルな場面から着て楽しんでみてはいかがでしょうか?
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