振袖の髪型は華やかで清楚な仕上がりが一番?

お着物を着る習慣が少なくなった昨今で、唯一着ることがある日が、一生に一度迎える成人の日に「振袖」を着る機会があります。

その日を迎えるまでに、親御さんもご本人も振袖選びから髪飾り、そして髪型や髪飾り、そしてネイルといつも以上におしゃれに華やかに当日を迎える準備をしていきます。

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そんな初の振袖を着るうえで髪型は、洋装と違ってきますので、どのような髪型でアップスタイルをしたら良いのか?と悩むことが多いようです。

やはり20歳で大人の仲間入りをし、女性らしくまたその人らしい個性豊かな姿で振袖を着こなしてほしいと思います。

振袖姿に合わせて清楚な髪型がおすすめ

成人式にたくさん式典に出席するお嬢様を見かけます。そんな中で最近の又は今年の流行りとして個性豊かな髪型でアップスタイルにしている人が多くいらっしゃいます。

近年ではヘアカラーをすることが当たり前のようになっていますので、特に20歳でおしゃれ染めをしていたり髪の色を抜いていたりと髪の色が暗い地毛の人が少ないくらいです。

髪の色が明るいと髪を結いあげたスタイルは軽さや柔らかさが出て髪質も柔らかくなるのでまとめやすさも出ます。

その髪の色が明るいため昔の成人式を迎える人たちと比べると髪の色だけで随分印象が違っていますし、仕上げたい髪型もその時代によって好みが違ってきています。

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ただ振袖を着た時の髪型とを見ると本来の着物をきた姿として清楚な印象というと昔の地毛で結った黒髪のアップスタイルのほうが清楚な感じを受けます。

和装の中の振袖は、正装であり華やかさがあり着物の中では豪華です。その豪華な振袖に地味な髪型は合いません。

生地の色や大振りで御祝い事にピッタリな図柄が刺繍でほどこしていたりします。最近ではプリントした簡素なものもありますが、しっかりとした振袖は重量感があり着付けをしてもらうと重さを感じます。

その振袖に合った髪型を選ぶとしたら品良くまとめたほうが良いですし、髪は大きくボリュームのある髪型と髪飾りでバランスよく仕上げることが大切です。

振袖を選ぶときに良くお客様本人から聞くことが、自分の好きな色を選んで袖を通してみたら似合わなかったけど、呉服屋さんなど着物を良く知っている方の人からのアドバイスで他のお薦めの色の振袖を選んだらしっくりと似合っていたという声を聞きます。

洋服と違って着物は首筋まで着物の生地がありその人の顔立ちや肌の色などで引き立たせる着物の生地の色がダイレクトに効果が出ます。

似合う色なのにどうしても自分の好みの色の振袖を着たいという場合は、半襟や着物の柄に似合う色を持ってきて小物でカバーする方法があります。髪につける髪飾りでも効果があるでしょう。

振袖は第一正装なので、できれば清楚でシンプルかつ華やかな髪型でまとめてほしいと思います。

その清楚な髪型の代表が日本髪です。今ではほとんど結うことが無くなってしまいましたが、やはり振袖には一番しっくりピッタリくる髪型です。

ただ最近の美容師さんで若い方は日本髪、新日本髪を結う機会がなく結えない美容師が多いことで、こちらから提案することをしなくなり、少しずつ減っていってしまったという原因とある時からダサイ髪型ということからアレンジしたアップスタイルが主流になってきたというのも結わなくなった原因とも言われています。

もともと日本髪、新日本髪と結い上げる形が微妙に種類がありますが、このヘアスタイルをする機会は七五三の七歳、20歳の成人式、結婚式の白無垢姿の時くらいでしょうか。

この3つのイベントで見てみると節目となる年齢、場面として品よく清楚に仕上げることで気持ちを豊かにさせてくれる姿じゃないかと私個人として思います。

結婚式にお呼ばれの振袖着た時のマナー

成人式が終わると、年齢的に次は結婚式という大きなイベントに参加する機会が増えてきます。

そんな時振袖を持っている方は、せっかくだから元を取らなきゃ!!と列席するときには振袖で・・・という方がいらっしゃいます。

振袖は第一正装なのでどこへ着て行っても恥ずかしくはないですが、それなりにマナーはありますから注意しましょう。

まず、振袖の色が白は花嫁さんとかぶってしまうので控えましょう。髪飾りも白は付けないようにしましょう。

ご自分の持っている振袖が大振袖の場合、花嫁さんがお色直しで着ることが多いのが大振袖なので色や柄などがお嫁さんと被らないように、事前に把握しておく必要があります。

成人式に振袖を着るときは髪飾りを大きく派手にしますが、結婚式の列席者としては少し抑えてあまり派手にならないように髪飾りを用意しておきましょう。

髪型も成人式の時よりは落ち着いたヘアスタイルにしてすっきり上品に仕上げると良いでしょう。

夏場の結婚式に振袖は着ていけるのか?という疑問がありますが、振袖や留袖は季節に関係なく着ることができるので大丈夫です。ただし暑くて汗をかきやすいので、脱いだ後のお手入れはしっかりしておくことと、熱中症になりやすくなるので挙式する場所が外やエアコンの効いていない所の場合は特に注意してください。

ネイルは成人式では華やかにしたと思いますが、花嫁さんより目立つことは控えたほうがよいので色使いにも気を付けた方が良いですね。ベージュ系や薄めのピンクなどポイントとしてパールの飾りなら品よく仕上がっていれば大丈夫です。

ピアスやネックレスも外しておきます。着物の場合は装飾品をしないというのが一番美しいとされ、髪型でも衣紋(衿)を抜いて髪をアップスタイルにして首筋をすっきりさせることで美しく魅せるという着物の着方に相反するものとされるからです。

席に座るときは、袂(たもと)=袖を膝に乗せ浅く腰掛けます。

袂が床についてしまうと汚れてしまいますし、深く腰掛けてしまうと帯が潰れてしまうので席につく時は気を付けましょう。

草履をはいて歩く時の歩幅は小さめにつま先を内側にするようにして歩きましょう。背筋は伸ばすように。

階段を上がったり下りたりするときは袖は少しつまみ、裾(すそ)がはだけないようにしましょう。

車に乗り降りに気を付けることは、乗る時はお尻から座席に腰をかけ、袖を膝におき髪が大きめにアップされている場合があるので少しかがんでから両足を揃えて足を中に入れます。

車から降りる時は両足を揃えて外に下して髪が崩れないよう頭を少し低くしてゆっくり体を起こしながら降ります。

振袖での行動はいつもより動きが変わってぎくしゃくしそうですが、特に振袖の場合は袖が長く邪魔になりやすいので、美しく見せるためにも着物の所作を覚えておくと良いでしょう。

振袖を着る時のメイクは?

最近成人式、結婚式のお呼ばれで着付けとヘアーは美容室でしてメイクは自己流で自分でされる方が多くなりました。

特にアイメイクにこだわりのある方は、てんこ盛りにアイメイクをして主張した目元に仕上げているようです・・

それも個性の一つなので、悪くはないですができれば、振袖の場合は振袖にあうメイクでお出かけするほうが全体とのバランスは良いかと思います。そのバランスとは品のある清楚な印象を与えることができれば佇まいが美しく見えると思います。

しかし振袖や着物にこういメイクでなければいけないというルールはありませんのでもちろん自由にできます。

ただお相手への印象が振袖、着物とのミスマッチを感じさせてしまうとせっかくの素敵なお着物姿が半減してしまうのではないかと思うのです。

では、どのような振袖のイメージに合ったメイクが良いのでしょう。

まず、ベースとなるファンデーションですがパール感のないマットな感じが良いでしょう。ファンデーションの色味も陶器のようなつるんとした色白っぽく見えるような肌作りをすると振袖に映えます。ただ、肌にくすみを感じる場合は、下地クリームにパール感のあるものでカバーしておくと良いです。

コンシーラーでマット感のある印象とクマやシミがある場合はぼかしながら塗ってきます。

ファンデーションを少しトーンを明るくしますが、首と顔の境目が目立つような不自然さにならないようにします。

髪型と共に小顔効果としてファイスラインにシェーディング(影)を入れるのも良いですが、あまり濃く入れ過ぎないように注意しましょう。

洋服のように立体感を出しすぎないように注意します。ある程度頬の上あたりや鼻筋くらいにはハイライトを入れても良いですがこのハイライトも強調しすぎないように入れましょう。

眉は顔の印象を左右します。

細く描いたり太くなりすぎたり真っ直ぐな一本線にならないようにナチュラルな感じでもしっかりと描くことが大切です。

ナチュラルで直線ぽいラインで目じりに緩やかなカーブをつけて描きます。強いラインにならないように注意します。

髪の色と合わせたアイブロウの色を選びましょう。アイブロウが髪の色との差がありすぎると浮いてしまう印象になってしまうので色は髪の色に近い色で統一感を出すようにします。

アイシャドウは、ベースになる色をベージュ系に肌に馴染みやすい色を選んで、ポイントは振袖の柄の使われている中の色を選んでその色を目じりや涙袋に使うことで振袖との一体感が出て目元が華やかになります。

振袖や髪型のイメージによってアイシャドウの色を選ぶのが変わってきます。

例えば、可愛らしいキュートさは、レッド、ピンク系のアイシャドウ

シックなレトロ感のある印象であれば、パープル系、カーキ色

シックでモダンな感じの印象であれば、深みのあるピンク系、オレンジ色

といった感じで、アイシャドウの色使いで目元から振袖と髪型との全体の印象がまとまり良い感じに仕上ります。

まつ毛も目元の印象を変えます。マスカラをしっかりつけ着物の場合目じりに切れ長のような感じを出すと雰囲気があって切れ長な上品な仕上がりになります。そのために、マスカラの前にはビューラーでまつ毛をしっかり上げ、目じりには特にしっかり上げて強調させます。もし目じりにまつ毛が足りない場合は、目じりだけにつけまつ毛を付けても良いでしょう。

つけまつ毛を付けるときは先にまつ毛にマスカラを塗ってからつけまつ毛をつけます。マスカラはロングタイプがおすすめです。

アイラインも目元の演出には大切なメイクです。

可愛くふんわりとした印象の目元には、茶色のアイライナーが良いでしょう。

しっかりと目元をはっきりさせたい場合は黒のアイライナーが良いでしょう。

アイライナーを引く時は目元を囲ってしまうのではなく、生え際を埋めるように引いていき、目尻より5㎜は長く切れ長に引いていきます。

チークは洋装のように丸く乗せているという乗せ方ではなく、血色が良く見えるように乗せることが目的です。

頬骨から耳の前あたりまでぼかすように乗せます。

振袖の場合は目元と口元に視線が行くようにすることが振袖のメイクのコツです。

チークにもイメージごとの選ぶ色があります。

可愛くキュートな感じに仕上げる場合、明るめのピンク系

クールな感じに仕上げる場合、ベージュ系

シックなレトロ感を出す場合、オレンジ系

モダンな感じにする場合、深みのあるピンク系

といった色を強調させない程度に乗せておきましょう。

口紅は、振袖のメイクとしてはしっかりと口紅は引きます。

唇の輪郭はしっかり描くように心がけましょう。リップライナーやリップブラシを使って口角にもしっかり口もとがキュッと締まるように描くと良いです。

和装らしい唇というのは小さ目に描くことが古風で和装の唇なので本来なら、おちょぼ口のような自分の唇よりも小さめにリップを乗せると良いのですが好みで大丈夫です。

洋装のようにギトギトとしたツヤがあるよりも、多少マット感があったほうが着物らしいです。艶を控えめにして鮮やかな色を乗せることで上品な口元を演出することができるのです。

口紅もイメージによって色を選んでいきます。

キュートな可愛らしさは、赤、濃いピンク系

クールな感じには、オレンジ系、ベージュ系

レトロな感じは、真紅、赤

モダンな感じには、ピンク系

といった振袖(着物)独特なメイクがあります。日ごろメイクをして楽しんでいる人であれば自分でメイクを挑戦するのも有りですし、プロにお任せして普段と違った自分に仕上がるのを楽しむのもまた良いのではないでしょうか?

振袖は礼装として日本の代表する着物です。華やかに品のある清楚な佇まいを演出することで、正式な場所なら振袖は恥ずかしくない装いの一つです。

日本人女性としていつまでも伝統ある振袖を若い女性には着る文化を続けてほしいものですね。

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