ボブヘアで和装の髪型はできる?

着物はなかなか着る機会はないけれど、たまには着てみたいしお子さんがいれば、入学式や卒業式に着ていきたいと思いつつ髪が長くないので髪型をどうしていいのかいざとなると悩んでしまうことがあるようです。

スポンサードリンク



また、着物に馴染みがないと広げたは良いけどまた片づけるのが面倒で・・・と着物から遠ざかってしまうことになってしまったり。

せっかく機会があるなら気分を変えてしっとりとした着物姿で普段と違った気分でお出かけなんて良いのではないでしょうか。

季節によって着物の選び方

和装姿が印象がかしこまったイメージが強く感じる人が少なくないようですが、普段から着物に馴染んでいる人からすると洋服よりも気軽と感じている人が多いようです。

女性の場合初めて着物の袖を通すのが七五三、そして成人式とかしこまったイベントとして着物を着るのでどうしても着付けをするために美容室や呉服屋さんでプロの着付け師さんに着つけてもらうので、イメージが自分で着物を着るのは大変だ・・・と思ってしまうのが難しさ、面倒さになってしまうようです。

確かに七五三の7歳の着物や20歳の成人式の着物は特別華やかになっている着物なので自分では着ることはできませんが、普段着る着物はとても簡素で意外と着付けさえ覚えてしまえばとても身近に着られて疲れることもなく気軽さがあるのですが、そこまでのところまで行くまでに考えてしまいますよね・・・

スポンサードリンク



自分で着付けができるまでが少し時間がかかってしまうのが原因で気軽さと感じないかもしれませんが・・・

ただ着物という和装は日本独特の衣服として民族衣装とされています。

「和装」という名称ができたのも、明治時代に西洋の洋服が流行り始めてそのために、「従来の日本の衣服」として和装として表すことになったそうです。

和装は、今では正式な場所からお稽古、観劇など特別な日に着物を着てお出かけするという日常では着なくなってしまいました。が、着物でお出かけするだけで気分も何となく洋服とは違ったワクワク感が出て背筋も伸びた感じでおしとやかになった気分にもなって楽しい一日を過ごすことができるので気分転換にはとても良いかと思います。

着物には季節によって生地や柄などが違ってきます。

:春の着物(3月~5月)

袷(あわせ)の着物を着ます。5月あたりで暖かい日は単衣(ひとえ)の着物を着ます。

長じゅばんは、綸子(りんず)を着ます。

帯も袷の着物に合せて選びます。5月に単衣を着た場合は単衣に合せた帯を選びます。

半襟や帯揚げなど小物を選ぶときも、袷であれば袷用を選び、単衣の着物の場合は帯揚げを紗に、半襟を絽にします。

春の着物の柄は、3月であれば、桃、蝶、桜草、雛、菜の花、紅梅、藤、椿、タンポポ、桜、菖蒲、スミレ、チューリップ、つくし、霞など

4月の柄は、桜、こぶし、くちなし、牡丹、柳、霞、柳、水紋、流水、行雲など

5月の柄は、藤、こいのぼり、牡丹、あやめ、花菖蒲、あじさい、花鳥、雨、流水、雲など

:夏の着物(6月~8月)

5月6月は、単衣を着ます。7月8月は、薄物を着ます。また、夏場は通して浴衣を着ます。

長じゅばんは、5月の上旬などまだ暑さが無い時期は、綸子を着ます。

6月は単衣、7月8月は、絽、麻、紗を着ます。

帯は、5月6月は、絽、紗で結びます。 7月8月は、麻、羅(ら)で結びます。

小物は、半襟は絽、もしくは麻。

着物の柄は、6月は、雨、ホタル、海、あじさい、百合、さくらんぼ、竹、笹、柳、雲など。

7月は、流水、魚、スイレン、朝顔、金魚、貝、波、千鳥など

8月は、萩、水、桔梗、ひまわり、朝顔、秋の七草模様、なでしこ、波、雲、祭り模様など。

:秋の着物(9月~11月) :冬の着物(12月~2月)

9月の着物はまだ残暑があるので、単衣または薄物を着ます。長じゅばんは単衣を着ます。帯は絽、紗、麻、博多帯を巻きます。9月で着用する小物は盛夏用でも使用できます。

10月~2月の着物は、袷を着ます。 長じゅばんは綸子を着ます。 帯も袷に合せた帯を巻きます。

小物は全て袷用のものを使用します。

着物の柄は、9月は、月見、桔梗、すすき、栗、秋の風物、萩、菊、雁(かり)、月兎など

10月は、とんぼ、菊(初旬から霜降りまで)、紅葉(霜降り以降)、銀杏、りんどう、すすきなど。

11月は、柿、紅葉、さざんか、菊、枯山水、熊手、落ち葉、唐草、風景模様など。

12月は、冬景色、水仙、寒椿、南天、松、更紗など異国模様、金箔銀箔で表したものなど。

1月は、宝船、雪、水仙、千両、松竹梅、フクジュソウなど。

2月は、うぐいす、椿、ラン、笹、霞模様、梅、水仙、桃、菜の花など。

着物は柄によって季節感を楽しむことができ、帯や小物の使い方で同じ着物を着ても雰囲気ががらりと変わることができます。

着物を身近に自分でも手軽に着ることができるのは、夏に着る浴衣ではないでしょうか。

髪型も拘ることもなくカジュアルに全体をコーディネートできますので、花火観賞や夏祭りに浴衣でお出かけから楽しんでみてはいかがでしょう?

和装姿に合った髪型

着物を着ると髪をどうまとめて仕上げていこうか?と悩みますね。

シーンによって髪型が変わりますが、自分で仕上げるか美容師さんに仕上げてもらうか、でお出かけ先、シーンによって違ってきますよね。

カジュアルな着物、例えば観劇やお稽古などの場合は、髪が長いロングヘアであれば衿につかないようにまとめます。

例えば、春の時期お稽古にお出かけするという場合、着物は春らしい袷の着物を着て、帯も春らしい柄のものをお太鼓結びで仕上げます。

帯締めはシンプルな平織タイプが良いでしょう。お稽古以外でお出かけの時カジュアルシーンであれば帯留めが個性的なもの、お気に入りの帯留めがあればそれを使うと遊び心があって良いでしょう。

とてもシンプルにまとまっているので、髪型はミディアムからロングヘアの場合ネープシニヨンでシックにこじんまりとまとめ、飾りは玉かんざしか、パールで最小限もしくはなくても大丈夫です。お稽古なので装飾は最小限で良いでしょう。観劇などの外出すると多数の着物の方がいらっしゃるので少し華美な仕上がりでも良いでしょう。

ショートへアやボブヘアの場合は耳をすっきりさせてトップにボリュームをだしてお辞儀をして邪魔にならないような髪型にまとめます。

入園式、入学式のママは、洋服で行くか着物で行くか悩みどころな方が多いようです。入園式、入学式は正装をする場となるので相応しい服装として考えたほうが良いですし、着物姿は華やかにもなり素敵なママですよね。

入園式、入学式にふさわしい着物は、訪問着、色無地、付下げを着ます。その中で格が上なのが、訪問着です。

訪問着に紋がなくても帯を品のあるものを使用すれば入園式、入学式で着るのは問題ないです。

入園式、入学式の着物で出席の場合、品のある落ち着いたアップスタイルで仕上げることでグッと全体に品格が出ます。

夜会巻か、ネープシニヨンでシンプルでタイトな感じに仕上げ髪飾りは、小ぶりなものシンプルなものが良いでしょう。

訪問着は他にも結婚式やお茶会にも着用していきます。その場合も髪型は華やかの中にもシンプルに品の良いアップスタイルかシニヨンスタイルにすることが失礼にならず華美になりすぎません。

付下げは、訪問着と小紋の中間で入園式、入学式で略式と捉えられるので着ていくことには問題ないです。幅広く着ることができます。

入園式、入学式に着物を着ていくときのコーディネートでは、着物と帯を合わせることが大切です。

着物の色や柄によって帯の色や柄を違うタイプの組み合わせをすることが基本と言われています。

帯結びは、袋帯で二十太鼓に結びます。名古屋帯は使いません。

髪型を自分で仕上げたほうがやり過ぎない感じで良いから・・とご自分でされる方を見かけますがプロからみるとやはり不自然に感じます。器用な方で普段からセットをし慣れているという方なら良いのですが、あまり慣れていなくてなんとなくまとまってるという仕上げは、品格のある着物と髪がかけ離れたバランスのためまとまり感がなくなってしまいます。

ボブヘアの人は特に、いつもと同じ髪で着物になりがちになってしまうので、ショートヘアやボブヘアでまとめにくい長さの人には、美容室でセットをしてもらうのがベストだと思います。ボブヘアは特に髪にツヤがないと着物に負けてしまいますので、まとめなくてもブローセットでツヤのある髪に仕上げることが大切です。

卒業式に袴を準備するには?

最近は小学生も卒業式には袴を着ることが多くなったようです。

サロンに初めて予約が入ったときは小学生が袴??と意外と思いましたが、呉服屋さん、レンタル屋さんには小学生用の袴が用意されていたようで今の流行りということをレンタル屋さんに聞きました。

大学や専門学校の生徒さん、中には先生も袴を着て卒業式を迎えるようで、一時期袴を着る人が少なかったのが最近は多くなったように思います。

袴姿を完成するには、何を準備したらよいのか?着物との違いは?なかなか着る機会がないのでいざ、準備をしようとすると悩みますよね。

まず準備するものは、肌着、長じゅばん、伊達衿(だてえり)、伊達衿かもしくは重ね衿、袴帯(半幅帯)

小物としては、着物と同じく、腰ひも、伊達締め、衿芯、

袴の場合、足元は草履かブーツのどちらでも大丈夫です。草履の場合は足袋を用意します。ブーツの場合は靴下でも大丈夫です。

袴姿のトータルとして、始めに着物を選びましょう。選んだ着物によって袴を決めるとイメージしやすいと思います。

着物は見た印象、好きな色がご自分に似合う着物とは限らないので、実際に袖を通して選ぶ方が安全です。

袴も足元の見え方で長さを確認できるのも実際に履いてみるのが良いかと思います。

髪型は、着物と袴を選んでみたそのイメージが、可愛らしいのか、フェミニンなのか、マニッシュなのか、上品に仕上げるのか、などでトータルバランスによって決めると良いです。

袴姿の場合は、髪型の決まりごとは特にないので自由にして大丈夫です。ただし、着物と袴の印象がフェミニンなのに髪型がシックな印象ではちぐはぐな仕上がりになってしまいます。

袴姿で一番多い髪型は、肩下のロングヘアの場合は、ハーフアップの編み込みを入れたり、シンプルに両サイドを挙げてリボン飾りで古典的にするスタイルが多く、また、アシンメトリーに片側に髪を下すスタイルが多いです。

ボブの場合は、そのボブスタイルを生かして片方のサイドをタイトに留めて飾りを大きめなものを選ぶと華やかでシンプルですが個性的にもなります。

必ずまとめなければいけないという規則はないので、ボブヘアは逆にシンプルで着物には個性的で着こなせる髪型でもあると思います。

ショートヘアの場合は、ブロースタイルに髪飾りを上手く使って個性的に仕上げることもできます。

着物を身近に感じるようになるのが、始めは浴衣からになると思うので夏祭りや花火大会などにぜひ、浴衣姿でお出かけをして、更に観劇や友人とのランチなどにカジュアルに着物を着てお出かけという段階を経ていくと着物に対する難しさや苦手意識が無くなるのではないかと思います。

自分で着付けができるまでが、少し時間がかかるかと思いますが、気楽に着られるようになると洋服よりコーディネートが楽しくなって、小物によって着物姿の印象が変わる楽しさもありますので、ぜひ身近に感じるファッションの一つとして取り入れてほしいです。

こちらの記事もおすすめです。

オイルは髪に潤いを与えるのに効果的?

スポンサードリンク