成人の日を迎えるときに準備をするのが、振袖または華やかな洋服ですよね。
着物に慣れない人も呉服屋さんや着物レンタルやさんで、好きな色や柄を見つけて式典当日にむけて楽しみな時間を過ごす人が多いかと思います。
中には、着丈など問題なければ、お祖母ちゃん、お母さんが着ていた振袖を着る場合もあります。そんな時はお祖母ちゃんがとても嬉しそうですけどね。
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振袖は成人の日に着たら終わりでは寂しいので、せっかくなら振袖を着ることのできる年齢の間はぜひ着てお出かけしてほしいものです。
いざという時の着ていくとき便利なのが振袖だと思います。礼装になるのでかしこまったときに着ていくときに迷いなく振袖を着ていくことで相手や先方に失礼なく伺うことができます。
振袖に髪型の決まりはあるの?
基本的に振袖を着るときに髪型の決まりはありません。ただ洋服のようなボリュームのない仕上げは合わないでしょう。
ただ、振袖は高価な物なのでできれば衣紋(衿)を汚さないためにも髪はアップにしたほうが良いということはあります。着物を長く着続けるうえでも汚れを最小限にして大切に着るという昔からの考えです。
長く大切に保存する場合は、今であればクリーニングに出してお手入れをするのであれば振袖を着た時の髪型は髪を下しても良いかと思います。何度か着物を着用する場合は一晩着物ハンガーで干しておきますが汗沁みや汚れが心配の場合はすぐクリーニングに出した方が良いです。
着物は基本的には、品よく清楚に結い上げるのですが、現代における成人式で見てみるととてもカジュアルで個性的なヘアスタイルで参加されているのを多く見かけますね。
それぞれが主役でそれぞれの個性でその日のために目いっぱいオシャレに華やかにできる日なので皆さんキラキラしています。
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成人式の日は、振袖と髪型と髪飾りがマッチしている人がいればちょっとバランスが合っていないかな?(私の主観ですが)という人から様々な振袖姿を見かけます。
ですので、振袖の髪型に決まりというのはありません。ただ、場所や立場などによっては、成人式のように自分の思うように思いっきり派手にというわけにはいかない場合があります。
例えば、結婚式のお呼ばれの時に、花嫁さんより目立つような派手さだったり花嫁さんと被るような色の振袖を着て行ったりしないように控えめにすることが大切です。
パーティなど形式にとらわれない場所であれば、少しカジュアルに華のある感じに仕上げても大丈夫でしょう。
高価な振袖だから衣紋(衿)を汚したくはないけど、たまにはハーフアップをしてみたいと思うことがあるでしょう。
振袖でもハーフアップでおしゃれに華やかにしてお出かけしていく方も多いです。また、振袖を着てハーフアップにすることが多いのが、卒業式です。
最近では、小学生の卒業生が袴を着て出席するのが流行っているようです。
大学生や専門学校生などの卒業式は、袴の人が多く髪型もハーフアップで清楚に仕上げる人が多くいらっしゃいます。
振袖を着て袴姿になる場合は、髪飾りは成人式などで一度使った髪飾りを使う場合が多く、レンタル屋さんで一式借りた袴や、持っている訪問着などの着物で袴姿になる場合の髪飾りは、リボンかんざしや小ぶりな飾りを使う場合が多いです。
着物のマナーなどありますが、振袖は独身で若いうちに着られるものなので、着物の概念から外れない程度に髪型や髪飾りでおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょう。
着物に合った髪型と髪飾り
振袖は、とても若々しく華やかな着物です。また正式な場所に振袖は礼装なので恥をかくことのない間違いのない着物一つです。
髪型も振袖のボリューム感に合せて大き目にアップスタイルを作ります。襟足をすっきりと上にあげるアップスタイルから衿に付かないくらいの位置にネープシニヨンでまとまたり、またはアシンメトリーにボリュームを出して片方の肩へ下すようなヘアスタイルにしてみたりと、バリエーション豊かにセットができます。
髪飾りも振袖に負けないくらいの大振りの髪飾りで華やかにします。大振りの花かんざしやリボンかんざし、大玉の形をしたかんざしや生花で更に華やかにします。
この時の髪飾りは、振袖の着物生地の色に合せるか、着物の柄の中の色で合わせるかしておけば、全体のバランスが良く見えます。
訪問着や付下げの色無地と言われる着物は、着物柄で付下げなのか訪問着なのかで区別することがあります。また家紋が付いていれば正式な場所に着ていくことができます。
訪問着は、未婚、既婚を問わず着ていくことができます。
フォーマルな時に、結婚式、お茶会、お見合い、結納、パーティと幅広く着れます。
髪型は、その場面で変わってきますが、基本的に品よく清楚に仕上げるのが無難です。あまり振袖のように派手な華々しくは仕上げません。
髪飾りもワンポイントで入れるか、無しの場合もあります。季節によって夏生地で仕立ててあるものがあります。
付下げは、訪問着よりもシンプルになります。未婚、既婚どちらも着ていけます。ただ、訪問着よりも格が下がる為格式のある場所には不向きです。
付下げは着物がシンプルなデザインが多いので髪型もこじんまりと品よくまとめることが多いです。観劇におでかけやお稽古などにカジュアルな場面になるので、夜会巻やシニヨンなどのシンプルに仕上げていきます。
色無地の着物は、わりと幅広く便利に活用できます。明るめの色ならば慶事に、暗めの色ならば弔事に使われます。
着用シーンとしては入学式、卒業式、七五三、お通やなど法事に着ていくことができます。
そのシーンによってセットする髪型も変わってきます。入学式や卒業式などのお祝い事であれば、少し奥行あるセットか夜会巻でアップスタイルにしてかんざしをさり気なくつけると品格もありスッキリ仕上げられます。
弔事の場合は、小さ目に髪飾りは付けないでシンプルにまとめます。
色無地は紋が入っているかどうか、合わせる帯の各によっても正式な場所に着ていける着物として活用できます。
また、格の高い色留袖の着物は、未婚、既婚どちらも着られます。ただ色留袖の場合、「紋」の数によって格式が変わります。5つ紋が”第一礼装”と言われます。3つと1つ紋は”準礼装”と言われます。
色留袖は訪問着よりも格の高い着物となりますので、格式のあるお席に着用されると良いでしょう。
色留袖の髪型も、格式高いので品よくまとめることです。あまり毛先を散らしたり、大きくまとめたりしないようにします。髪飾りは、パールやかんざしなどで品のある髪飾りで少し華やかにします。
黒留袖は、既婚者の第一礼装となります。紋は5つ入れるのが決まりおなっています。黒留袖を見かけるのは結婚式の際に新郎新婦の親族が着用していることが多いでしょう。帯や小物はお祝い事で金銀白を合わせています。
黒留袖の髪型もお祝い事としてまた、格式高い着物なので品良くまとめます。髪飾りも櫛かんざしやパールなどのワンポイントでまとめます。
着物によって、またシーンによって髪型を変え、髪飾りも違ってきます。着物を着るうえで少し知識があれば失礼のないよう着物を着てお出かけしやすくなるのではないでしょうか?
振袖を選ぶときのポイントってあるの?
呉服屋さんやレンタル屋さんに行って、振袖を選ぶときって何を基準に選べば良いか悩みますよね。
着物を扱っているベテランのスタッフさんがいる場合は、その方と相談すると良いですが自分好みにアドバイスしてくれるかどうかは、スタッフさん次第で変わってくることがあるので、あくまでもアドバイスとして聞いておいて自分の好みに近い満足いくものを選んでいくと良いでしょう。
選ぶときは、着物の場合自分好みの色で選んでみても、実際に羽織ってみると似合わなかったりすることがあるのが着物です。着物が顔の近くまで面積を覆うので顔が映える色と映えない色がはっきりとします。
まず、肌の色で似合いそうな振袖の色を選ぶとしたら、色白の場合春色のパステルカラーが、華やかになると思います。
ピンク系が好きでも意外と青系のパステルカラーの地色にピンク系の柄が入っている振袖が似合っていたりする場合があるのです。振袖の色をパステルカラーを選んだ場合、帯揚げや帯を暖色系にしてみるとバランスが良いかと思います。
髪型もシックな感じやシャープな感じよりもふんわりをしたアップに髪飾りは振袖がふんわりした色合いなので帯揚げの色に近いか、振袖の柄の色に近い落色の髪飾りがバランスよいかもしれません。
ピンク系が合ってた場合は、全体が膨張しやすいので、小物で引き締めると全体のバランスが良いでしょう。帯や小物で引き締めた場合は、髪飾りを振袖の同系色を使うことで可愛らしく仕上げることができます。
顔の色が黄味がかった肌の場合は、深みのあるグリーン系や黄色味のある振袖が華やかな印象を与えると思います。顔周りに少し可愛らしさを出したい場合は、襟元に重ね衿で濃いピンク、薄いピンクなどで顔の周りに可愛い色を足してあげても良いです。
髪型は可愛らしくふんわりでもシックな仕上げでもどちらも合うでしょう。髪飾りはグリーンを入れても入れなくても髪型に合せて選んで全体のバランスで良いと思います。
振袖の柄が大柄に描かれている場合、髪飾りも大振りのものを飾ったほうが成人式などには華やかで良いでしょう。
色黒の肌の人にあう振袖は、濃い色を選ぶと良いでしょう。例えば濃い赤地の振袖や深みのある青地のものです。
振袖の色が濃い色を使うことで全体が重くなりやすいので、帯や小物、髪飾りを白や明るめの色を選んで華やかさを出すと良いでしょう。
深めの青や紺色など首元がそのままの色だけでは物足りない場合は、赤、オレンジなど暖色系の重ね衿をつけて華やかさをアップさせても良いでしょう。
振袖を着た時に顔がパッと引き立ち華やかな印象になるものを選んで、その振袖に合せて小物を選んでいきましょう。
振袖の場合髪をアップにまとめることが多いですが、髪の毛の色が今では多様化されています。
髪の色がナチュラルに明るめで仕上げた印象は、毛先に動きを出してふわふわさせたアップセットは可愛らしさが出て軽やかな動きのある仕上げになります。そこに髪飾りを薄いピンクや白っぽい髪飾りを付けたら優しい柔らかな可愛らしさに仕上がります。
髪が暗めの色の場合は、全体が重く感じるイメージなので毛先に動きを出しても明るい髪の人よりは軽やかさが出ません。が、ふんわりとした感じにはできますので優しい仕上がりにすることはできます。
髪が暗めでふんわり優しい感じに仕上げた時の髪飾りは、花かんざしなどで振袖の中にある色のなかで一番明るめの色に合せたら全体のバランスが良く可愛らしく仕上がるでしょう。
黒髪の人は振袖には一番似合う色なのですが、古典的なアップセットがおすすめなので、髪飾りも古典的要素がありつつ可愛らしい花かんざしなどを入れて華やかさを出して仕上げてみては?と思います。
振袖を決めるときはたくさんある中で、色々ありすぎて迷ってしまうと思いますが、まずは自分の肌が色白なのか色黒なのか、で振袖の色をまず選んでみて色味から次は顔立ちから、振袖の柄が大きめが似合うのか小さく可憐な感じが似合うのか?と選んでいきます。
振袖を選んだら次は帯を選んでいきます。帯を選ぶとき着物の色と柄によって引き締まる帯が良いでしょう。帯は格式を出すものなので振袖の場合はあまり可愛いとかかっこいいという基準で選ばないように注意しましょう。
帯を選んだら帯揚げや帯締めを選んでいきます。振袖の場合帯揚げは他の着物よりも幅を大きく出します。体の中心に来ますので、全体のバランスで選んでいきましょう。帯締めは帯揚げと同色なら合わせやすいかと思います。
草履は振袖の場合かかとが高めを選びます。身長が高い人でも少しかかとが高めを選びます。低い草履はカジュアルになってしまいます。
振袖一式が決まったら次は髪型をどのようにして、髪飾りはどんなのを選ぼうかと仕上がりが楽しみになってくると思います。
振袖を購入される方は、一度だけでなく様々なシーンで着てほしいですし、その時は帯を変えたり帯揚げ、帯締めを変えるだけで雰囲気が変わるので持っているものでアレンジして楽しめると思いますし、レンタルで振袖を着てまた着てみたい、振袖を着る機会ができたという人には、また振袖から一式違ったパターンを借りることでまた違う自分に変身できます。
洋服を変えるより着物の場合は変化を楽しめます。振袖を着る機会は長くないのでぜひ回数を多く楽しんでほしいなと思います。
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